<アジア大会:陸上>◇第10日◇28日◇韓国・仁川

 男子100メートル決勝で、9秒台も期待された山県亮太(22=慶大4年)は、10秒26で6位だった。

 明らかにスタートで出遅れ、中盤以降の伸びも欠いた。本人は当初、口に出そうとしなかったが、準決勝後に左股関節を痛めたという。そのため「結果は見えていた」と手負いの状態で臨んだレースだった。

 優勝したフェミセウン・オグノデ(カタール)は、9秒93という驚異的なアジア記録をマーク。その走りを背中で見せつけられ「9秒台ってこんなに速いんだ、ということが最初から体感できた。ただただ速かった」と振り返った。故障の多さに「ホントに何やってんだろう」と自分を責めた。