日本陸連は2日、2016年リオデジャネイロ五輪マラソン代表について、国内選考会で男子は2時間6分30秒、女子は2時間22分30秒の設定記録を突破した選手から1人を優先して選ぶなどとした選考基準を発表した。複数の選考会に挑戦した場合は設定記録に到達しない限り、最初のレースが評価対象となることも明文化した。

 選考会は男子が福岡、東京、びわ湖、女子はさいたま、大阪、名古屋が指定された。各大会の日本人3位以内から記録、順位、展開、タイム差、気象条件などを総合的に勘案し、本番で活躍が期待できる選手を選ぶとしている。

 代表枠は最大3人で、世界選手権(8月・北京)で8位入賞した日本人トップは自動的に代表に決まる。当初のナショナルチームの選手を優先する方針は撤廃された。

 競歩は世界選手権で8位以内に入った日本人トップの他、国内選考会で男子の20キロは1時間20分12秒、50キロは3時間45分2秒、女子20キロは1時間29分15秒の派遣設定記録を突破して優勝すれば代表に決まる。