陸上女子棒高跳びの世界記録保持者で33歳のエレーナ・イシンバエワ(ロシア)が23日、リオデジャネイロ五輪に同国選手が出場を禁じられた場合、人権問題に関する国際法廷に提訴する意向を表明した。「これはクリーンな選手に対する人権侵害で差別に当たる。勝つ自信がある」と主張した。AP通信などが報じた。

 組織的なドーピング問題で資格停止とされているロシア陸連を巡っては6月17日の国際陸連理事会で処分を協議し、リオ五輪の出場可否が決定する。2004年アテネ、08年北京両五輪で金メダルを獲得し、14年6月に女児を出産して復帰したイシンバエワはリオ五輪を集大成と位置付けている。「この無力感に怒りを覚える。今できることは練習しかない。20年東京五輪まで待つとなれば長すぎる」と訴えた。