2008年北京、12年ロンドン両五輪の陸上男子400メートルリレーをジャマイカのウサイン・ボルトらとともに連覇したネスタ・カーターが北京五輪のドーピング再検査で陽性反応を示した問題で、予備のB検体も陽性だったことが8日、複数の関係者の話で分かった。ロイター通信が報じた。

 ジャマイカ・オリンピック委員会は3日、国際オリンピック委員会(IOC)からA検体で陽性の通知を受けたと公表していた。違反が確定すれば、ジャマイカのリレーチームは金メダルを剥奪される可能性がある。北京五輪の同種目で日本は銅メダルを獲得した。

 IOCは北京五輪で採取した454件の検体を再検査した結果、6競技で12カ国・地域の計31選手が陽性反応を示し、もう一つ異常な数値の検体が出たと公表している。