陸上女子で3大会連続五輪出場の福島千里(28=北海道ハイテクAC)が「魔法のテープ」で五輪に挑む。27日、名古屋市内で8月のリオデジャネイロ五輪代表内定選手記者会見に出席。同100、200メートルの2冠を達成した週末の日本選手権で腹部などに貼られていたテープが話題になった。天然鉱石が配合され練り込まれた医療用のテープでツボに貼り血流などを良くする優れものだ。「試合だけでなく普段からつけている。体のバランスが良くなるし効果を感じる」と五輪へ着々と態勢を整える。

 今年は右足のけいれんなどで国内3大会を欠場した。体をぎりぎりまで仕上げるだけに筋肉、内臓への負担は大きいが、このテープで負担を軽減できる。「温泉に入っているような感じ」とご満悦だ。

 この日は28歳の誕生日で、関係者から花束を贈られ祝福された。今後は7月3日の日中韓交流陸上(韓国)、同10日の大阪選手権(長居)で同400メートルリレーに出場し、日本の代表権を取り3種目での五輪出場を目指していく。前回ロンドン五輪で日本女子は48年ぶりに出場した。その火を消さないためにも「リレーの出場権も獲得したい」とチームをけん引していく。8月の本番まで、貪欲にチャレンジしていく。