箱根駅伝で史上初の大会3連覇と年度3冠を達成した青学大のマラソン強化合宿最終日が15日、千葉・富津市内で行われた。

 昨年の東京マラソン日本人2位で、今年も出場予定の下田裕太(3年)ら4人は42・195キロ走を実施し、2泊3日の合宿を打ち上げた。

 2日前に実施した32・195キロ走同様に、この日もラスト2・195キロからスパート。40キロまでは1キロ3分30秒前後だったが、最後の2・195キロは1キロ約2分52秒ペースにギアチェンジした。昨年も同様のメニューを消化したが、タイムは約4分上がり、2時間27分35秒でフィニッシュした。原晋監督(49)も「昨年は恐る恐るの部分があったが、(マラソンへの)意欲が高まっている」と納得の表情だった。

 この練習は自らを「劇薬」と称する原監督が独自に考案した。外国勢のスパートに対抗する術を身に着ける。「残り2・195キロにこだわる。40キロからさらに(ペースを)上げることを頭と体に刷り込む。たかが2・195キロ。されど2・195キロ。マラソントレーニングの歴史を変えていきたい。チームジャパンの成果が上がるようにしたい。東京五輪につながるようにしたい」と語った。陸上界のライバルはケニアとエチオピアという。その目は世界を見据えている。

 3月のびわ湖毎日マラソンに出場予定のエース一色恭志(4年)は、前日14日に続き、のどの痛みで大事を取って静養した。