陸上女子短距離の福島千里(28)が、20年東京五輪を目指して、プロに転向することが19日、分かった。

 ◆陸上選手のプロ化 選手は一般的に高校や大学卒業後に実業団に入社して、給料をもらって競技を続ける。午前に仕事をこなし、午後から練習というケースが多い。プロになった場合は、給料も引退後の保証もなくなるが、自らの意思でスポンサー企業と契約を結び、バックアップを受けることができる。練習拠点や出場試合、CM出演など、選択の幅も広がる。国際陸連が主催する大会には賞金レースもあるが、収入の大部分はスポンサー企業からの支援がメインとなる。

 女子マラソンの高橋尚子は01年にプロ転向。05年には健康商品会社ファイテンと4年6億円(推定)の所属契約を結んでいる。男子では過去に為末大らがおり、現役では長距離の大迫傑がナイキ・オレゴンプロジェクトと契約。ケンブリッジ飛鳥は昨年末にドームを退社してプロ転向を宣言している。