大規模地震の影響でニュージーランドのクライストチャーチ市で行っていた合宿を中止した陸上女子長距離陣、福士加代子(ワコール)赤羽有紀子(ホクレン)ら9選手を含めた関係者15人全員が25日、成田空港と関西空港に無事帰国し、福士は「あんなに大きな地震は経験したことがない。言葉で言い表せない思いをした」と恐怖を語った。

 地震発生当時、関係者はホテルの部屋にいたが、建物の倒壊を憂慮して中庭に集まった。その中庭でも余震が続いた後は地割れし、水が噴き上がったという。赤羽は「怖かった。私たちは運が良かっただけ」と話し、町田祐子(日本ケミコン)も「動けないほどの大きな揺れ。(体の)震えが止まらなかった」と述べた。

 野尻あずさ(第一生命)は生徒が被災した富山外国語専門学校がある富山県出身。3月13日に出場する名古屋国際女子マラソンへ「一日も早い復旧と(被災者の)ご生還を願って走りたい」と涙を浮かべて意気込んだ。