<陸上:全日本実業団対抗選手権>◇2日目◇24日◇徳島・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム

 男子1万メートル競歩には世界陸上代表の4選手が勢ぞろいしたが、その4人を破って藤沢勇(23=ALSOK)が39分55秒21で優勝した。世界陸上20キロ競歩8位の鈴木雄介(23=富士通)が2位、同50キロ競歩6位の森岡紘一朗(26=富士通)は3位だった。「世界陸上に出られず悔しかった。ここではなんとしても勝ちたかった。夏に練習量を多くしたことも好結果につながった」。藤沢はこれまでも記録は出せたが、大一番に弱い面があった。「ライバルの鈴木に先を越されましたが、ロンドン五輪では僕が入賞したい」。鈴木と森岡の入賞で活気づく日本の競歩界に、新たな注目選手が台頭した。