<山口国体>◇10日目◇10日

 成年女子100メートル障害は木村文子(23=エディオン)が13秒19の今季日本最高記録で優勝した。「自己新が出たことは一応うれしいのですが、記録をもっと狙っていました。大会新(13秒12)とか五輪B標準(13秒15)が欲しかったですね」。10台のハードルのうち7台目と9台目で抜き脚を軽くぶつけていた。ストライドが大きくなって踏み切り位置が近くなったのが原因で「もっと刻まないといけません」と反省するが、伸びしろがあるということ。代表は逃したが夏の世界陸上を現地で観戦してモチベーションがアップした。それと同時に技術的なヒントもつかんだという。“美人ハードラー”という話題が先行したこともあったが、ロンドン五輪を狙う実力派ハードラーである。