アテネ五輪の女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずき(33=シスメックス)が19日、合宿を行っていた米コロラド州ボルダーから帰国した。ロンドン五輪の出場を目指して、29日の選考レース大阪国際に出場する。成田経由で降り立った大阪空港で「いいペースで走れて順調に練習してきました。後半に上げたので、ちょっと疲労具合が。これから本番に向けて疲労を抜きつつ、しっかり体調を崩さないように合わせていこうと思います」と話した。

 今回の第2次ボルダー合宿のため、昨年12月24日に日本を離れた。4年2カ月ぶりとなるフルマラソンへ向けて年末年始は走り込み「初日の出は走りながら坂の上から見ました。レースのシミュレーションしながらという感じでした」。

 大阪国際には、ハーフマラソン日本記録保持者の福士加代子(29=ワコール)も出場する。注目の対決に「シミュレーション」した内容を聞かれると「先行というか、どんな状態になるか分かりませんし、漠然と」と手の内は明かさなかった。