<陸上:日本選手権20キロ競歩>◇19日◇神戸市六甲アイランド甲南大周辺コース

 男子は東洋大1年の西塔(さいとう)拓己が大健闘した。残り3キロまで藤沢勇(ALSOK)と首位争いをし、1時間21分1秒の2位。大きくガッツポーズしながらゴールし「2週間前に右足が腱鞘炎になったのですが、3日前から痛みもなくなってタイムも良くなりました」と初々しく話した。

 広島商時代から期待され、昨年の国体1万メートルでは40分44秒70のジュニア記録も樹立した。大会前は今年の箱根駅伝を制した同部長距離部門の先輩、柏原竜二(4年)や酒井俊幸監督にも激励されたという。「頑張ってくれ、と言っていただきました。ロンドンの代表になれたら、と思いながらでした」と声を弾ませていた。