<陸上:日本選手権兼世界選手権代表選考会>◇最終日◇9日◇東京・味の素スタジアム◇男子200メートル決勝

 ロンドン五輪代表の飯塚翔太(21=中大4年)が、20秒31で初優勝した。

 すでに5月に、モスクワ世界選手権の派遣設定記録(20秒29)を超える20秒21の日本歴代3位をマーク。完走すれば代表入りが決まるレースだったが、圧巻の走りでA標準(20秒52)を超え文句なしに決めた。

 「派遣記録を持って余裕があると、足をすくわれる。勝つことを意識して臨みました」と飯塚。10年の世界ジュニア選手権でこの種目を制し世界一に。「和製ボルト」と命名された若きスプリンターは「モスクワでは決勝に残るとか、メダルを取るとか、結果を残したい。それで19秒台が見えてくる」と、日本人初の19秒台を視野に入れた。