8月10日にモスクワで開幕する陸上の世界選手権に、5大会連続5度目の出場を果たす男子やり投げの09年ベルリン大会銅メダリスト村上幸史(33=スズキ浜松AC)が12日、東京・江東区立東川小学校で「一日校長先生」を務めた。

 東京都教育委員会が主催する、アスリートの学校派遣事業の一環で、1874年(明7)に創立され140周年を迎えた同校に招かれた。午前9時半すぎの全体会から、給食を含め午後1時まで生徒と触れ合った。

 中学までは野球の豪腕投手だったが、高校から陸上のやり投げを始めた。中学の先生から「やり投げで日本一を目指し、日の丸を背負って世界の舞台に立ってみろ、と言われました。あの言葉がなかったらオリンピック選手になれなかった」など、エピソードを披露。炎天下では、やり投げを実践し、生徒たちの歓声を浴びていた。