<陸上:アジア選手権>◇2日目◇8日◇神戸ユニバー記念競技場

 男子100メートルの江里口匡史(22=大阪ガス)が「機械」に泣いた。予選突破8人中最高タイムで臨んだ決勝。思い切りのいいスタートが、まさかのフライング判定で1度は失格。10分間の協議後、「機械の誤作動」という理由でレースに出場。だが、今度はスタートで出遅れて2位に終わり「興奮が動揺に変わってしまった。納得いかないと言っても走らせてもらってますし…」と涙声で顔を伏せた。3位川面や7位小谷ら、日本勢は誰も世界選手権の参加標準記録を突破しておらず、同選手権は83年ヘルシンキ大会以来の代表なしに。日本のエースは「ふがいないです、スミマセン…」と責任をかぶっていた。