<箱根駅伝予選会>◇18日◇陸上自衛隊立川駐屯地-国営昭和記念公園(20キロ)

 創価大が10位に滑り込み、悲願の初出場をつかんだ。

 集団走の特訓を生かし、まとまって走った各選手がラスト1キロでスパート。15キロ通過では当落線上にいたが、追い込みを決めた。駅伝部は1989年(平元)に設立。胴上げされた瀬上監督は「先輩が26年間築いてきたものに新たな歴史をつくることができた」と感嘆した。3年で主将を務める山口は「心の隙をなくしていけた」と分析する。

 昨年12月に主将の打診を受けると、取り組んだのは私生活の改善。部員37人が住む寮の消灯は午後9時、あいさつも徹底した。2月にはカラオケ目当てで「寮抜け」した選手もいた集団は、半年で見違えるほどに。「周りに流されずに、1年生からやってきた」(山口)という意識の高さに引っ張られ、楽しみな正月が待つ。