日本陸連の伊東浩司男子短距離部長(44)が、2年間の任期が切れた10月末に退任したことが5日、分かった。

 16年リオ五輪を見据えた強化委員会のメンバーとして12年11月に就任したが、任期を更新せず、五輪まで2年を切った時期で異例の退任となった。98年に男子100メートルで10秒00の日本記録を樹立した伊東部長は桐生、山県ら短距離陣の強化を担ったが、5月の世界リレー選手権と国内レースとの日程調整など「権限外」ともいえる任務が発生。よりよい組織運営を求めて日本陸連上層部との意見交換を行っていたもようだが、志半ばでの退任となった。