<別府大分毎日マラソン>◇1日◇大分市・高崎山うみたまご前-大分市営陸上競技場(42・195キロ)

 世界選手権(8月、北京)の代表選考レースで日本勢は完敗に終わった。門田浩樹(29=カネボウ)が33キロ手前で振り切られ、平凡な2時間10分46秒で、日本人トップの2位に食い込むのがやっと。物足りない内容に、日本陸連幹部は代表選考の対象となる今月の東京、3月のびわ湖に期待した。ツールデ・エスティファノス(33=エリトリア)が自己ベストの2時間10分18秒で優勝した。

 突き付けられた厳しい現実に、陸連幹部の表情は浮かなかった。33キロ手前でペースアップしたエスティファノスに門田ら日本勢はまったく対応できず、優勝争いに絡めなかった。昨年12月の福岡国際マラソンで日本人トップの4位に入った藤原正和の2時間9分6秒をクリアできず、トーンが上がるはずもない。宗猛男子長距離・マラソン部長(62)は「(代表入りは)日本人トップの位置からすると、かなり厳しい。相当物足りない」と険しい表情だった。

 それでも望みはある。今後、選考レースとなる22日の東京には、12年ロンドン五輪代表の藤原新が出場予定。宗部長は「ナショナルチームメンバーが東京は5人、びわ湖は2人エントリーしている。いい練習ができていると聞いているのでぜひ、代表切符をつかんでほしい」と期待を寄せた。

 ◆世界選手権代表選考

 代表枠は最大3人。昨年12月の福岡国際、2月22日の東京、3月1日のびわ湖の日本人上位3人と、別大の日本人トップが選考対象。2時間6分30秒を突破すれば、優先的に選出。世界選手権で8位に入った日本人最上位は、16年リオ五輪代表に。