<陸上世界選手権>◇第2日◇11日◇モスクワ◇女子1万メートル決勝

 新谷仁美(25=ユニバーサルエンターテインメント)が、自己ベストの30分56秒70で5位入賞を果たした。五輪、世界選手権を通じて日本人最速のタイムだった。3500メートル付近でトップに立ち、高速レースを演出し集団を5人に絞り込んだ。

 しかし最後の500メートルでロンドン五輪女王ディババらに振り切られ、初の表彰台を逃した。「悔しい。あそこまでいったら。この世界で認められるのはメダリストだけ。ラスト1周で『新谷はまだまだ』といわれた気持ち」と泣いた。

 女子マラソン銅メダルの福士の姿に勇気づけられた。「福士さんに比べて私の距離は4分の1。福士さんは炎天下で私は夜なんだから。タイムより結果が欲しかった」が本音だった。