<全国高校バスケット選抜優勝大会:精華女84-76聖カタリナ女>◇女子2回戦◇24日◇東京体育館

 初出場の精華女(福岡)が、総体8強の聖カタリナ女(愛媛)を破る番狂わせを起こした。ポイントガード金原彩姫(3年)が33得点の活躍で、一進一退の攻防を制した。

 終了の笛が鳴ると、精華女の選手たちは抱き合って喜んだ。目標の日本一へ最初の難関を突破した。金原主将は「ぎりぎりまでビデオを見て研究しました。昨年、福岡代表の中村学園がカタリナに負けていたので、雪辱を果たせましたね」。大会の1週間前には県予選決勝で対戦した中村学園女と練習試合を行い、必勝を約束していた。

 前半は39-37の小差で折り返した。途中、何度も逆転されたが、食らい付いた。第4ピリオドに相手の方が息切れした。金原のスチールからの速攻などで、この試合はじめての10点差を付け、第4シードの強豪を撃破した。

 練習場の壁に、相手の主力選手、苗田未来(3年)が雑誌に載ったページを張って発奮材料にした。金原主将は「この勝利でチームが浮かれないようにするのが私の役目」と、引き締めた。