<全国高校バスケット選抜優勝大会:能代工93-60尽誠学園>◇男子2回戦◇25日◇東京体育館上位進出が期待される能代工(秋田)が、順当に初戦を突破した。

 20回の優勝を誇る能代工が立ち上がり苦しんだ。初戦の硬さからミスを連発。尽誠学園に前半リードを許した。だがゾーンディフェンスに切り替えて、徐々にリズムをつかんで逆転。後半は相手を完全に封じ込め、終わってみれば33点差の圧勝だ。

 大会直前にはアクシデントもあった。ポイントゲッターの湊大樹(3年)が21日の練習中に、右足首をねんざ。腫れはだいぶ引き、この日はスタートから出場したが30秒ほどで退いた。「湊を入れた形でやってきたので、最初はかみ合わない面もあった」と佐藤信長監督(39)は言う。

 だが秋葉真司(1年)笹木皓太(2年)ら1、2年生が湊の穴を埋めた。宮城大喜主将(3年)は「序盤のミスは反省点。後半は自分たちのバスケットができた。雰囲気にも慣れたし、明日からはしっかり戦いたい」とエンジンの回転を上げて行く。【北村宏平】