38歳のベテラン、ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)が雨と強風で悪天候となったクラシックレース、ヘント〜ウェヴェルヘムを制し、約2年ぶりの勝利を挙げた。

 残り6キロ付近で6人の逃げグループから飛び出したパオリーニは、集団が互いにけん制している間にリードを広げ、残り3キロで17秒差となった。ゲラント・トーマス(英国=スカイ)ニキ・テルプストラ(オランダ=エティックス・クイックステップ)が追い上げたが、最後は逃げきったパオリーニがフィニッシュライン手前から余裕のガッツポーズでゴール。13年5月のジロ・デ・イタリア第3ステージ以来の勝利となった。

 途中でクラッシュもあったパオリーニは「落車で自転車も交換しなければならなかった。しかし、このコースはよく知っている。驚きだが、勝ててハッピーだ。自分はそんなに強くないが、最後は勝負した。(逃げ集団は)最後はスプリントのためにけん制すると思ったので、残り5キロで飛び出したんだ」と話した。

 11秒差の2位にテルプストラ、3位にトーマスが入った。