<自転車:ブエルタ・ア・エスパーニャ>◇最終S◇185キロ◇ビルバオ~ビトリア◇11日

 フアンホセ・コボ(30、スペイン=ジェオックスTMC)が、第15ステージの「魔の山」アングリルの山頂ゴールで獲得したマイヨロホ(総合1位)を守り切り、初のグランツール制覇を果たした。第20ステージを終えて、2位クリス・フルーム(26、英国=チームスカイ)とは13秒差。最終ステージでフルームが上位に入れば、ボーナスタイムによる逆転の可能性もあったが、ポイント賞を争う選手たちの思惑も交錯する中で、フルームは前に出ることはできなかった。結局フルームはメーン集団の中、19位に終わり、それを見るように同タイムの20位でゴールしたコボは、右手を挙げて優勝を喜んだ。

 ペテル・サガン(21、スロバキア=リクイガス・キャノンデール)がゴール前で、ダニエーレ・ベンナーティ(30、イタリア=レパード・トレック)アレサンドロ・ペタッキ(37、イタリア=ランプレ)をねじ伏せて今大会3勝目。タイムは2時間20分59秒、2位はペンナーティ、3位はペタッキだった。このステージで9位に入ったバウケ・モレマ(24、オランダ=ラボバンク)が、ポイント賞を獲得した。