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2011年 ブエルタ・ア・エスパーニャ 結果

◆最新ニュースは自転車特集ページでどうぞ

8月20〜9月11日 スペイン UCIワールドツアー

※スタートリスト

ステージステージ優勝マイヨロホ土井雪広順位(総合)
第1Sレパード・トレックヤコブ・フグルザング(115位 +38秒)
第2Sクリストファー・サットンダニエーレ・ベンナーティ196位(195位 +7分52秒)
第3Sパブロ・ラストラスパブロ・ラストラス154位(192位 +18分29秒)
第4Sダニエル・モレノシルバン・シャバネル180位(191位 +41分37秒)
第5Sホアキン・ロドリゲスシルバン・シャバネル183位(192位 +1時間13分7秒)
第6Sペーター・サガンシルバン・シャバネル165位(186位 +1時間30分18秒)
第7Sマルセル・キッテルシルバン・シャバネル149位(183位 +1時間30分18秒)
第8Sホアキン・ロドリゲスホアキン・ロドリゲス178位(181位 +1時間52分32秒)
第9Sダニエル・マーチンバウケ・モレマ108位(175位 +2時間6分28秒)
第10Sトニ・マルティンクリス・フルーム162位(175位 +2時間13分15秒)
第11Sダビド・モンクティエブラッドリー・ウィギンス170位(175位 +2時間35分51秒)
第12Sペーター・サガンブラッドリー・ウィギンス163位(177位 +2時間45分25秒)
第13Sミハエル・アルバジーニブラッドリー・ウィギンス126位(172位 +3時間4分52秒)
第14Sライン・タラマエブラッドリー・ウィギンス62位(168位 +3時間24分30秒)
第15Sフアンホセ・コボフアンホセ・コボ116位(166位 +3時間42分52秒)
第16Sフアンホセ・アエドフアンホセ・コボ102位(164位 +3時間43分45秒)
第17Sクリス・フルームフアンホセ・コボ89位(158位 +4時間1分49秒)
第18Sフランチェスコ・ガバッツィフアンホセ・コボ105位(150位 +4時間1分49秒)
第19Sイゴール・アントンフアンホセ・コボ161位(150位 +4時間19分28秒)
第20Sダニエーレ・ベンナーティフアンホセ・コボ107位(150位 +4時間29分51秒)
第21Sペーター・サガンフアンホセ・コボ147位(150位 +4時間30分47秒)
・第1S(20日、チームタイムトライアル=ベニドルム〜ベニドルム=13.5km)

レパード・トレックがチームTT制す

 チームタイムトライアルが行われ、レパード・トレックが16分30秒で優勝した。2位に4秒差でリクイガス・キャノンデール、3位は9秒差でHTCハイロードが入った。レパード・トレックで、先頭にゴールしたヤコブ・フグルザング(26=デンマーク)がマイヨロホ(総合1位)を獲得した。

 日本人として初めて参戦した土井雪広(27)の所属するスキル・シマノは18秒差で7位だった。土井はチームの記録となる上位5人に入ることはできず、38秒遅れでゴール。総合では115位となった。

(写真=チームタイムトライアルを制したレパード・トレック=AP)

土井、チーム7位「予想上回る」

 日本人として初めて挑戦する土井雪広がスキル・シマノの一員として第1ステージのチームタイムトライアル(13・5キロ)を走り、17分8秒でトップと38秒差の115位スタートとなった。  ツール・ド・フランス、イタリア1周のジロ・デ・イタリアと並ぶ3大グランツール。27歳の土井は「約2年前に日本選手は出場したことがない大会と知り、ずっと出たいと思っていた」とコメントしている。

 大会は2日の休日を挟み、9月11日にマドリードでゴールを迎えるまで21ステージ、約3300キロを走る。

<ステージ>
(1)レパード・トレック 16分30分
(2)リクイガス・キャノンデールガス +4秒
(3)HTC・ハイロード +9秒
(4)アスタナ +10秒
(5)モビスター +14秒
(6)クイックステップ +15秒
(7)スキル・シマノ +18秒
(8)オメガファーマ・ロット +18秒
(9)ガーミン・サーベロ +25秒
(10)カチューシャ +25秒
(11)BMCレーシング +27秒
(12)エウスカルテル・エウスカディ +28秒
(13)サクソバンク・サンガード +28秒
(14)ラジオシャック +29秒
(15)ラボバンク +30秒
(16)ランプレ +32秒
(17)コフィディス +33秒
(18)バカンソレイユ・DCM +39秒
(19)AG2R・ラモンディアル +42秒
(20)チームスカイ +42秒
(21)ジェオックスTMC +43秒
(22)アンダルシア・カハグラナダ +1分3秒

<総合>
(1)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック)
(2)ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック)
(3)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック)
(4)トーマス・ローレッガー(オーストリア=レパード・トレック)
(5)ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア=レパード・トレック)
(6)ペーター・サガン(スロバキア=リクイガス・キャノンデール) +4秒
(7)ダミアーノ・カルーゾ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(8)エロス・カペッキ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(9)バレリオ・アニョーリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(10)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)

(33)トム・ボーネン(ベルギー=クイックステップ) +15秒
(55)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・サーベロ) +25秒
(57)ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア=ガーミン・サーベロ) +25秒
(63)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) +25秒
(68)タイラー・フィニー(米国=BMCレーシング) +27秒
(74)イゴール・アントン(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +27秒
(92)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +29秒
(101)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +32秒
(111)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +33秒
(115)土井雪広(スキル・シマノ) +38秒
(133)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +42秒
(136)カルロス・サストレ(スペイン=ジェオックスTMC) +42秒
(141)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +43秒
(168)トニ・マルティン(ドイツ=HTC・ハイロード) +1分25秒
(190)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) +2分45秒

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・第2S(21日、ラ・ヌシア〜プラヤス・デ・オリウエラ=174km)

サットンV!土井存在感みせた

 クリストファー・サットン(27=オーストラリア、チームスカイ)がステージ優勝を果たした。タイムは4時間11分41秒。残り1キロは激しく先頭が入れ替わる展開となり、ゴール手前で先頭に立ったビセンテ・レイネス(30=スペイン、オメガファーマ・ロット)の直後につけたサットンが、ゴールラインでレイネスをかわした。2位がレイネス、3位はマルセル・キッテル(23=ドイツ、スキル・シマノ)だった。サットンはレース後、「オメガファーマ・ロットの選手(レイネス)が行ったので付いていった。後ろを見たら、誰も来なかったので勝てると思った」と振り返った。

 日本人初参戦の土井雪広(27、スキル・シマノ)はメーン集団を先頭で引っ張るなど、積極的なレースを展開した。7分14秒遅れの196位でのゴールとなったが、存在をアピールすることに成功した。

 マイヨロホ(総合1位)はこのステージ6位だったダニエーレ・ベンナーティ(30=イタリア、レパードトレック)が獲得した。

(写真=スプリント勝負を制して優勝したサットン=AP)

土井「やっと身体に火が入った」

 土井雪広(27=スキル・シマノ)は7分14秒遅れの196位でゴール。総合は7分52秒遅れの195位となった。レース後半は逃げ集団を追うメーン集団の先頭付近に位置し、スピードをコントロール。自身のブログによると、「ラスト20キロ手前の町中のテクニカル区間の手前の下りで全力でスピードを上げきって全員捕まったところで僕の任務終了」となった。エースのマルセル・キッテル(23、ドイツ=スキル・シマノ)は惜しくも3位となったが、「エースのために力を費やす」という自分の仕事をきっちりこなした。また、同ブログでは「やっと身体に火が入った感じですね!」「僕にやってくるチャンスは第2週からだと思います」と、得意の山岳ステージへ向けて気合を入れている。

<ステージ>
(1)クリストファー・サットン(オーストラリア=チームスカイ) 4時間11分41秒
(2)ビセンテ・レイネス(スペイン=オメガファーマ・ロット) +0秒
(3)マルセル・キッテル(ドイツ=スキル・シマノ)
(4)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・サーベロ)
(5)マッティ・ブレシェル(デンマーク=ラボバンク)
(6)ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア=レパード・トレック)
(7)エンリコ・ガスパロット(イタリア=アスタナ)
(8)ロイド・モンドリー(フランス=AG2R)
(9)ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)
(10)ジョン・デゲンコルプ(ドイツ=HTC・ハイロード)

(11)ペーター・サガン(スロバキア=リクイガス・キャノンデール) +0秒
(17)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +0秒
(196)土井雪広(スキル・シマノ) +7分14秒

<総合>
(1)ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア=レパード・トレック) 4時間28分11秒
(2)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +0秒
(3)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック)
(4)トーマス・ローレッガー(オーストリア=レパード・トレック)
(5)ペーター・サガン(スロバキア=リクイガス・キャノンデール) +4秒
(6)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(7)エロス・カペッキ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(8)レリオ・アニョーリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(9)ダミアーノ・カルーゾ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(10)ジョン・デゲンコルプ(ドイツ=HTC・ハイロード) +9秒

(11)カンスタンティン・シフトソフ(ベラルーシ=HTC・ハイロード) +9秒
(12)マルセル・キッテル(ドイツ=スキル・シマノ) +10秒
(195)土井雪広(スキル・シマノ) +7分52秒

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・第3S(22日、ペトレル〜トタナ=163km)

ラストラス独走Vで総合首位

 パブロ・ラストラス(35=スペイン、モビスター)が02年に2勝を挙げて以来、9年ぶり3度目のステージ優勝を果たした。タイムは3時間58分。

 シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ)マルケル・イリサル(スペイン=ラジオシャック)ルスラン・ピドゴールニー(ウクライナ=バカンソレイユ・DCM)と序盤から逃げグループを形成していたラストラスは、ゴールまで12キロ付近となる最後の3級山岳のピーク手前でアタックをかけて抜け出した。3人は追わず、独走での逃げとなり残り10キロで20秒差まで開いたが、残り3キロではシャバネルの引きで10秒差まで迫られた。だが、3人の間でけん制が入り、残り1キロで17秒差と広がり勝利は決定付けられた。ラストラスは指を3本突き出して「3勝」を表すポーズをした後、ガッツポーズをしながらゴール。この勝利を今年5月に不慮の事故で死亡した元チームメートのサビエル・トンドさん(スペイン)に捧げるとした。

 2位は15秒遅れてシャバネル、3位にはイリサルが入った。

 マイヨロホ(総合1位)はこのステージを制したラストラスが獲得した。2位には20秒遅れでシャバネル、3位は1分8秒遅れでイルサル。ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)は1分59秒遅れで7位に付けている。

(写真=第3ステージを制し、総合トップに浮上したラストラス=AP)

土井、エースにホイール渡す

 土井雪広(27=スキル・シマノ)は10分25秒遅れの154位でゴール。総合は18分29秒遅れの192位となった。土井のブログによると、この日のエースのサイモン・ゲスク(ドイツ)がパンクしたため、ホイールを差し出したもようで、「そこからはイージーに登って下ってゴールしました」としている。

<ステージ>
(1)パブロ・ラストラス(スペイン=モビスター) 3時間58分
(2)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) +15秒
(3)マルケル・イリサル(スペイン=ラジオシャック)
(4)ルスラン・ピドゴールニー(ウクライナ=バカンソレイユ・DCM)
(5)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R) +1分43秒
(6)マッティ・ブレシェル(デンマーク=ラボバンク)
(7)バレリオ・アニョーリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(8)フランチェスコ・ガバッツィ(イタリア=ランプレ)
(9)エンリコ・ガスパロット(イタリア=アスタナ)
(10)ヤン・バークランツ(ベルギー=オメガファーマ・ロット)

(154)土井雪広(スキル・シマノ) +10分25秒

<総合>
(1)パブロ・ラストラス(スペイン=モビスター) 8時間25分59秒
(2)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) +20秒
(3)マルケル・イリサル(スペイン=ラジオシャック) +1分8秒
(4)ルスラン・ピドゴールニー(ウクライナ=バカンソレイユ・DCM) +1分24秒
(5)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +1分55秒
(6)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック)
(7)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +1分59秒
(8)バレリオ・アニョーリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(9)エロス・カペッキ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(10)カンスタンティン・シフトソフ(ベラルーシ=HTC・ハイロード) +2分4秒

(192)土井雪広(スキル・シマノ) +18分29秒

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・第4S(23日、バーサ〜シエラネバダ=170.2km、頂上ゴール)

モレノV、シャバネルが総合1位浮上

 今大会初の本格的山岳ステージをダニエル・モレノ(30、スペイン=カチューシャ)が制した。頂上ゴールへの上り区間に入り、残り4キロとなったところでメーン集団内で逃げグループを追走していたモレノが単独でアタック。残り3キロ手前で逃げていたクリスアンケル・ソレンセン(27、デンマーク=サクソバンク・サンガード)とギヨーム・ボナフォン(24、フランス=AG2R)をとらえた。すぐにボナフォンがちぎれ、モレノとソレンセンの競り合いとなったが、残り1キロを過ぎたところでモレノがアタックを仕掛けソレンセンを振り切って独走でゴールした。

 モレノは「このコースは自分の力が最大限に発揮できると思っていた。こんな素晴らしい勝ち方ができ てうれしい」と話した。

 3秒差の2位はソレンセン、11秒差の3位にはダニエル・マーチン(25=アイルランド、ガーミン・サーベロ)が入った。

 マイヨロホ(総合1位)は、57秒遅れの38位でゴールしたシルバン・シャバネル(32=フランス、クイックステップ)が獲得した。総合2位は43秒遅れでモレノが浮上した。  土井雪広(27、スキル・シマノ)は24分25秒遅れの180位で、総合は41分37秒遅れの191位となった。

 マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード)はゴールせず、このステージでリタイアとなった。

(写真=今大会初の山岳ステージを制したモレノ=AP)

<ステージ>
(1)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) 4時間51分53秒
(2)クリスアンケル・ソレンセン(デンマーク=サクソバンク・サンガード) +3秒
(3)ダニエル・マーチン(アイルランド=ガーミン・サーベロ) +11秒
(4)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)
(5)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ)
(6)セルゲイ・ラグティン(ウスベキスタン=バカンソレイユ・DCM)
(7)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット)
(8)バウテル・プールス(オランダ=バカンソレイユ・DCM)
(9)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ)
(10)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク)

(12)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +11秒
(16)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +11秒
(18)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +11秒
(38)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) +57秒
(180)土井雪広(スキル・シマノ) +24分25秒

<総合>
(1)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) 13時間19分9秒
(2)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +43秒
(3)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +49秒
(4)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック)
(5)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +53秒
(6)カンスタンティン・シフトソフ(ベラルーシ=HTC・ハイロード) +58秒
(7)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +59秒
(8)セルジオ・パルディラ(スペイン=モビスター) +1分3秒
(9)マルツィオ・ブルセギン(イタリア=モビスター)
(10)ケビン・シールドラーエルス(ベルギー=クイックステップ) +1分4秒

(21)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分31秒
(38)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +2分55秒
(191)土井雪広(スキル・シマノ) +41分37秒

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・第5S(24日、シエラネバダ〜バルデペーニャス・デ・ハエン=187km)

ロドリゲスが激坂で圧倒V

 ホアキン・ロドリゲス(32、スペイン=カチューシャ)が激坂のアタックで抜け出し今季8勝目、通算29勝目を挙げた。2位には4秒差でバウテル・プールス(23、オランダ=バカンソレイユ・DCM)、3位は5秒差でダニエル・モレノ(29、スペイン=カチューシャ)が入った。

 カチューシャが狙って奪った、完勝のレースだった。スタートから8人が抜け出す展開だったが、メーン集団は終始カチューシャが統制し、勝ったロドリゲスをサポート。単独で逃げ続けたダビド・モンクティエ(フランス=コフィディス)を、ゴール前500メートルから始まる最大こう配27パーセントの激坂でモレーノの引きでとらえたロドリゲスは、そのままアタック。3番手につけていたビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)を圧倒的なスピード振り切り、単独でフィニッシュラインを通過した。

 総合1位のシルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ)は31秒遅れの37位でゴールし、マイヨ・ロホを守ったが、2位モレノが9秒差、3位に浮上したロドリゲスが23秒差、5位ニバリも33秒差まで迫ってきた。

 なお、スタート前には5月に不慮の事故で死亡したサビエル・トンドさん(スペイン)の冥福を祈り、1分間の黙とうが行われた。

土井183位も「明日は逃げたい」

 土井雪広(27=スキル・シマノ)はトップから32分1秒遅れの183位、総合は1時間13分7秒遅れの192位となった。自身のブログによると、スタートから何度もアタックして逃げを試みたが決まらず、体力を消耗してこの日もグルペットでゴールしたもよう。だが、「明日は逃げたいな。明後日はフラットステージだから第2ステージみたいに集団をコントロールする」としており、最後に2級山岳が控える第6ステージに期待がかかる。

<ステージ>
(1)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) 4時間42秒54秒
(2)バウテル・プールス(オランダ=バカンソレイユ・DCM) +4秒
(3)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +5秒
(4)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +7秒
(5)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ)
(6)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック)
(7)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック)
(8)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R)
(9)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット)
(10)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ)

(11)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +11秒
(14)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +11秒
(20)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +20秒
(37)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) +31秒
(183)土井雪広(スキル・シマノ) +32分1秒

<総合>
(1)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) 18時間2分34秒
(2)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +9秒
(3)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) 23秒
(4)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +26秒
(5)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +33秒
(6)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +36秒
(7)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +38秒
(8)セルジオ・パルディラ(スペイン=モビスター) +43秒
(9)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +44秒
(10)マルツィオ・ブルセギン(イタリア=モビスター) +52秒

(15)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +57秒
(17)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク) +59秒
(20)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分20秒
(192)土井雪広(スキル・シマノ) +1時間13分7秒

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・第6S(25日、ウベダ〜コルドバ=193.4km)

サガンV ニバリ16秒差3位浮上

 ペテル・サガン(21=スロバキア、リクイガス・キャノンデール)が4時間38分22秒のタイムでステージ優勝、グランツール初出場での初勝利を決めた。

 ゴール前の下りでサガン、バレリオ・アニョーリ、ビンチェンツォ・ニバリ、エロス・カペッキのリクイガス・キャノンデール勢4人とパブロ・ラストラス(スペイン=モビスター)の5人が飛び出し、ゴール前のスプリント勝負となった。総合上位のニバリに勝たせたいリクイガス・キャノンデールだったが、ラストラスがスプリントで伸びたため、サガンが差してトップでフィニッシュラインを通過した。2位はラストラスで、3位はアニョーリ、ボーナスポイントのつかない4位にニバリが入った。3秒遅れてカペッキが5位でゴールした。

 サガンは「この勝利は2つの価値がある。勝利をつかんだだけでなく、ニバリの総合成績でのポイントも稼ぐことができた。ゴール前で最初に思ったのは、ニバリがラストラスと競り合い、勝つチャンスをつくることだった。しかし、ラストラスが伸びてきたので、チームの勝ちを消したくなかったんだ」と、ゴール前のシーンを振り返った。

 17秒差の10位でゴールしたシルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ)がマイヨロホ(総合1位)守ったが、ニバリが16秒差の総合3位に浮上した。

土井のロングエスケープ決まる

 土井雪広(27=スキルシマノ)が、ブログでの公約通り逃げを決めた。70キロ付近から抜け出し、アドリアン・パロマレス(34、スペイン=アンダルシア・カハグラナダ)ルティン・コーラー(26、スイス=BMCレーシング)アレクセイ・サラモティンス(29,ラトビア=コフィディス)の4人で逃げグループを形成。最大8分まで差を開いたが、残り31・8キロでメーン集団に1分まで迫られたところでコーラーがアタックをかけるとちぎられ、ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック)らが引いてスピードアップしたメーン集団に残り28・6キロで吸収。17分32秒遅れの165位でゴールし、総合は1時間30分18秒遅れの186位となった。

 土井は自身のブログで「今大会一つの目標でもあった逃げにのる走り。お陰様で1週目に達成できてしまいました」「あと2週間あるこのグランツール。この先どんな楽しみがあるのか。未知ですね。わくわくします」とつづっている。

(写真=逃げに乗った土井(左から2人目)=共同)

<ステージ>
(1)ペーター・サガン(スロバキア=リクイガス・キャノンデール) 4時間38分22秒
(2)パブロ・ラストラス(スペイン=モビスター) +0秒
(3)バレリオ・アニョーリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(4)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(5)エロス・カペッキ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3秒
(6)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +17秒
(7)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)
(8)マルツィオ・ブルセギン(イタリア=モビスター)
(9)ダビド・モンクティエ(36=フランス)
(10)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ)

(15)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +17秒
(24)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +23秒
(28)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +23秒
(165)土井雪広(スキル・シマノ) +17分32秒

<総合>
(1)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) 22時間41分13秒
(2)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +15秒
(3)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +16秒
(4)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) +23秒
(5)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +25秒
(6)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +41秒
(7)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +44秒
(8)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +49秒
(9)セルジオ・パルディラ(27=スペイン)
(10)マルツィオ・ブルセギン(イタリア=モビスター) +52秒

(13)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +57秒
(22)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分26秒
(186)土井雪広(スキル・シマノ) +1時間30分18秒

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・第7S(26日、アルマデン〜タラベラ・デラ・レイナ=182.9km)

キッテルV!ゴール前大落車

 マルセル・キッテル(23、ドイツ=スキル・シマノ)が4時間47分59秒のタイムでステージ優勝した。ゴール前でトム・フィーレルス(27、オランダ=スキル・シマノ)のリードアウトを受けて先頭に立つと、前日優勝のペテル・サガン(21=スロバキア、リクイガス・キャノンデール)を振り切り、先頭でゴールした。サガンが2位、オスカル・フレイレ(35、スペイン=ラボバンク)が3位だった。また、ゴール前で落車が発生、タイラー・ファラー(27、米国=ガーミン・サーベロ)ミケーレ・スカルポーニ(31、イタリア=ランプレ)らが巻き込まれた。

 土井雪広(27、スキル・シマノ)は、メーン集団を引っ張ってペースを作り、この日も自らの役目を果たした。1分59秒遅れの148位でのゴールだったが、チームメートであるキッテルのステージ優勝に貢献した。

 マイヨロホ(総合1位)はシルバン・シャバネル(32、フランス=クイックステップ)が守った。

(写真=スプリントを制して優勝したキッテル=AP)

<ステージ>
(1)マルセル・キッテル(ドイツ=スキル・シマノ) +4時間47分59秒
(2)ペーター・サガン(スロバキア=リクイガス・キャノンデール) +0秒
(3)オスカル・フレイレ(スペイン=ラボバンク)
(4)ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア=レパード・トレック)
(5)ロイド・モンドリー(フランス=AG2R)
(6)フアンホセ・アエド(アルゼンチン=サクソバンク・サンガード)
(7)トム・フィーレルス(オランダ=スキル・シマノ)
(8)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ)
(9)エンリコ・ガスパロット(イタリア=アスタナ)
(10)リー・ハワード(オーストラリア=HTC・ハイロード)

(149)土井雪広(スキル・シマノ) +0秒


<総合>
(1)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) 27時間29分12秒
(2)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +15秒
(3)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +16秒
(4)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) +23秒
(5)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +25秒
(6)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +41秒
(7)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +44秒
(8)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +49秒
(9)セルジオ・パルディラ(スペイン=モビスター)
(10)マルツィオ・ブルセギン(イタリア=モビスター) +52秒

(183)土井雪広(スキル・シマノ) +1時間30分18秒

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・第8S(27日、タラベラ・デラ・レイナ〜サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル=177.3km)

激坂はロドリゲス!総合首位に

 ホアキン・ロドリゲス(32、スペイン=カチューシャ)が残り1キロ、最大こう配28パーセントの激坂で一気に差を広げ独走、4時間49分1秒のタイムでステージ優勝。同じくゴール前が激坂だった第5Sに続いて、今大会2勝目をマークした。9秒差の2位にミケーレ・スカルポーニ(31、イタリア=ランプレ)、10秒差の3位は バウケ・モレマ(24、オランダ=ラボバンク)だった。

 この勝利でロドリゲスがマイヨロホ(総合1位)、ポイント賞ジャージを獲得。昨年の覇者、ビンチェンツォ・ニバリ(26、イタリア=リクイガス・キャノンデール)はこのステージ32秒差の23位と遅れ、総合では45秒差の4位に後退した。

 日本の土井雪広(27、スキル・シマノ)は22分20秒差の178位でゴール、総合は1時間52分35秒差の181位となっている。

(写真=激坂のステージを優勝したロドリゲス=AP)

<ステージ>
(1)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) 4時間49分1秒
(2)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +9秒
(3)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク)
(4)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット)
(5)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +12秒
(6)イゴール・アントン(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +15秒
(7)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R)
(8)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC)
(9)ダニエル・マーチン(アイルランド=ガーミン・サーベロ)
(10)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ)

(178)土井雪広(スキル・シマノ) +22分20秒

<総合>
(1)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) 32時間18分16秒
(2)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +32秒
(3)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +34秒
(4)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +45秒
(5)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +51秒
(6)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +53秒
(7)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +55秒
(8)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +59秒
(9)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) +1分
(10)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +1分1秒

(181)土井雪広(スキル・シマノ) +1時間52分35秒

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・第9S(28日、ビジャカスティン〜シエラ・デ・ベハル/ラ・コバティーリャ=183.0km、頂上ゴール)

マーティンV、モレマ総合1位

 ダニエル・マーティン(25、アイルランド=ガーミン・サーベロ)が、残り200メートルからの激しい頂上ゴール前のスプリントを制し、ステージ優勝を飾った。時間は4時間52分14秒。2位は同タイムでバウケ・モレマ(24、オランダ=ラボバンク)、3位にはトップと3秒差でフアンホセ・コボ(30、スペイン=ジェオックスTMC)が入った。4位は4秒差でブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)、2連覇を狙うビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)は11秒差の6位だった。

 マイヨロホ(総合1位)は2位に入ったモレマが獲得。「思いがけず赤いジャージーを着ることができて驚いている。でも、本当はこのステージを勝ちたかったから、自分にイラ立っているよ」と悔いた。また、マイヨロホを着てこのステージをスタートしたホアキン・ロドリゲス(32、スペイン=カチューシャ)は、残り3キロあたりでまさかの失速。集団やチームメートからも離れ、トップと49秒差でゴール。前日まで守ったマイヨロホを1秒差で失った。総合3位は9秒差でニバリが付けている。

 土井雪広(27=スキル・シマノ)は16分14秒遅れの108位、総合は2時間6分28秒遅れの175位。

(写真=モレマ(左)を振り切ってゴールしたマーティン=AP)

<ステージ>
(1)ダニエル・マーチン(アイルランド=ガーミン・サーベロ) 4時間52分14秒
(2)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク)
(3)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +3秒
(4)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +4秒
(5)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +7秒
(6)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +11秒
(7)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +12秒
(8)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC)
(9)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック)
(10)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ)

(108)土井雪広(スキル・シマノ) +16分14秒

<総合>
(1)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) 37時間11分17秒
(2)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) +1秒
(3)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +9秒
(4)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +18秒
(5)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +27秒
(6)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +35秒
(7)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +37秒
(8)ケビン・シールドラーエルス(ベルギー=クイックステップ) +42秒
(9)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック)
(10)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +46秒

(175)土井雪広(スキル・シマノ) +2時間6分28秒

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・第10S(29日、個人タイムトライアル=サラマンカ〜サラマンカ=47km)

マルティンV、土井は162位

 トニ・マルティン(26、ドイツ=HTC・ハイロード)が、2位クリス・フルーム(26、英国=チームスカイ)に59秒差をつける55分54秒で個人タイムトライアルを制した。3位には1分22秒差でブラッドリー・ウィギンス(31、英国=チームスカイ)が入った。土井雪広(27=スキル・シマノ)は162位だった。

 マイヨロホ(総合1位)は2位に入ったフルームが獲得。「本当に驚いた。すばらしい1日だ」と喜んだ。土井の総合順位は首位から2時間13分15秒遅れの175位。

(写真=個人タイムトライアルを走る土井=共同)

<ステージ>
(1)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) 55分54秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +59秒
(3)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分22秒
(4)ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック) +1分27秒
(5)タイラー・フィニー(米国=BMCレーシング) +1分33秒
(6)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +1分37秒
(7)ティアゴ・マシャド(ポルトガル=ラジオシャック) +1分54秒
(8)ヤネズ・ブライコビッチ(スロベニア=ラジオシャック) +1分56秒
(9)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク) +2分2秒
(10)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +2分6秒

(162)土井雪広(スキル・シマノ) +8分49秒

<総合>
(1)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) 38時間9分13秒
(2)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +12秒
(3)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +20秒
(4)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +31秒
(5)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +34秒
(6)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +59秒
(7)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +1分7秒
(8)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +1分47秒
(9)ヤネズ・ブライコビッチ(スロベニア=ラジオシャック) +2分4秒
(10)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック) +2分13秒

(175)土井雪広(スキル・シマノ) +2時間13分15秒

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・休息日(30日)
 
・第11S(31日、ベリン〜エスタシオン・デ・モンターニャ・マンサネーダ=167km、頂上ゴール)

山岳王モンクティエ第11S制覇

 1回目の休息日後、ブエルタ史上初のマンサネーダ峠を駆け抜けた第11ステージは、ダビド・モンクティエ(36、フランス=コフィディス)が逃げ切り、ステージ優勝を飾った。時間は4時間32分00秒。2位には、トップと1分18秒差でベニャト・インチャウスティ(25、スペイン=モビスター)、3位は、2位と同タイムでルイスレオン・サンチェス(28、スペイン=ラボバンク)が入った。

 モンクティエは、スタートから逃げる作戦を展開すると、残り11キロあたりから単独トップに立った。残り10キロを過ぎると、急こう配の登り坂を利用して、後続を引き離し、差を詰められることなくゴール。この優勝で、4年連続の山岳賞獲得へ、大きく前進することになった。モンクティエは「狙っていた優勝だし、チームにとっても、スポンサーがついたし、とてもうれしい」と語った。

 マイヨロホ(総合1位)はブラッドリー・ウィギンス(31、英国=チームスカイ)が獲得。「気持ちのいい瞬間だ。これまで100%の力を費やしてきた結果だから、最高の気分だ」と喜びを語った。

(写真=逃げ切りで優勝を決めたモンクティエ=AP)

<ステージ>
(1)ダビド・モンクティエ(フランス=コフィディス) 4時間38分
(2)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +1分18秒
(3)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク)
(4)フランク・マティアス(スイス=BMCレーシング) +1分36秒
(5)セルジオ・パウリーニョ(ポルトガル=ラジオシャック) +1分43秒
(6)マッテーオ・モンタグーティ(イタリア=AG2R) +2分29秒
(7)アメツ・チュルカ(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(8)アイトール・ペレス(スペイン=ランプレ) +2分55秒
(9)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) +3分1秒
(10)ダビド・ベルナブー(スペイン=アンダルシア・カハグラナダ) +3分8秒

(13)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +3分8秒
(23)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +3分35秒
(170)土井雪広(スキル・シマノ) +26分4秒

<総合>
(1)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) 42時間50分41秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +7秒
(3)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +11秒
(4)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +14秒
(5)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +19秒
(6)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +47秒
(7)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +1分6秒
(8)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +1分27秒
(9)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック) +1分53秒
(10)ヤネズ・ブライコビッチ(スロベニア=ラジオシャック) +2分

(13)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +2分42秒
(14)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) +2分56秒
(175)土井雪広(スキル・シマノ) +2時間35分51秒

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・第12S(1日、ポンテアレアス〜ポンテベドラ=167.3km)

サガン2勝目 ニバリ4位後退

 第6Sでグランツール初優勝をマークしたペテル・サガン(21、スロベニア=リクイガス・キャノンデール)がスプリント勝負を制し4時間3分1秒のタイムで、2勝目をマークした。今季の通算は6勝目。2位はジョン・デゲンコルプ(22、ドイツ=HTC・ハイロード)3位はダニエーレ・ベンナーティ(30、イタリア=レパード・トレック)だった。日本の土井雪広(27、スキルシマノ)は9分39秒遅れの172位だった。

 総合争いは、マイヨロホ(総合1位)にブラッドリー・ウィギンス(31、英国=チームスカイ)2位はクリス・フルーム(26、英国=チームスカイ)で変わらず。3位だったビンチェンツォ・ニバリ(26、イタリア=リクイガス・キャノンデール)がこのステージで4秒タイムを失い4位に後退、代わってフレドリック・ケシアコフ(31=スウェーデン)が3位に浮上した。

(写真=スプリント勝負を制して今大会2勝目を挙げたサガン=AP)

<ステージ>
(1)ペーター・サガン(スロバキア=リクイガス・キャノンデール) 4時間3分1秒
(2)ジョン・デゲンコルプ(ドイツ=HTC・ハイロード) +1秒
(3)ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア=レパード・トレック)
(4)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ)
(5)フアンホセ・アエド(アルゼンチン=サクソバンク・サンガード)
(6)トム・ボーネン(ベルギー=クイックステップ)
(7)グレッグ・バンアーベルマート(ベルギー=BMCレーシング)
(8)ポール・マルテンス(ドイツ=HTC・ハイロード)
(9)ニコラス・マエス(ベルギー=クイックステップ)
(10)ロイド・モンドリー(フランス=AG2R)

(11)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +0秒
(13)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +0秒
(16)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4秒
(29)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +5秒
(32)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +5秒
(163)土井雪広(スキル・シマノ) +9分39秒

<総合>
(1)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) 46時間53分47秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +7秒
(3)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +9秒
(4)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +10秒
(5)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +19秒
(6)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +36秒
(7)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +1分6秒
(8)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +1分27秒
(9)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック) +1分53秒
(10)ヤネズ・ブライコビッチ(スロベニア=ラジオシャック) +2分

(13)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +2分56秒
(14)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) +2分56秒
(18)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R) +3分50秒
(177)土井雪広(スキル・シマノ) +2時間45分25秒

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・第13S(2日、サリア〜ポンフェラーダ=158.2km)

アルバジーニV ニバリが4秒差の総合2位浮上

 5つの山岳を越える厳しいコースをミハエル・アルバジーニ(30、スイス=HTC・ハイロード)が制し、グランツール初勝利を挙げた。序盤から逃げた集団が逃げ残り、メーン集団に1分30秒ほどの差で20人のゴール前スプリント勝負となり、常に先頭付近にいたアルバジーニが逃げきった。アルバジーニは「最後の山岳を越えたところで行けると思った。とても疲れたが、勝ててうれしい。このチームは強い選手が多いし、誰にでも勝つチャンスはあるんだが、今日は自分の日だった」と話した。

 2位にエロス・カペッキ(25、イタリア=リクイガス・キャノンデール)、3位にはダニエル・モレノ(30、スペイン=カチューシャ)が入った。土井雪広(27=スキルシマノ)は21分遅れの126位だった。

 マイヨロホ(総合1位)は、ブラッドリー・ウィギンス(31、英国=チームスカイ)が守ったが、前日まで10秒差の4位だったビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)が、第1スプリントポイントをトップで通過してボーナスタイムを獲得し、4秒差の2位に浮上した。

 個人タイムトライアルで5位に入った、期待の若手タイラー・フィニー(米国=BMCレーシング)は「限界に達した」としてこの日でリタイアし、世界選手権に備えることになった。

(写真=レース前のウィギンス。この日もマイヨロホを守った=AP)

<ステージ>
(1)ミハエル・アルバジーニ(スイス=HTC・ハイロード) 4時間19分39秒
(2)エロス・カペッキ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +0秒
(3)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ)
(4)ダビド・デラフエンテ(スペイン=ジェオックスTMC)
(5)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R)
(6)オリビエール・ザウグ(スイス=レパード・トレック)
(7)アンヘル・マドラソ(スペイン=モビスター)
(8)ダビド・ブランコ(スペイン=ジェオックスTMC)
(9)ミケル・ニエベ(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(10)マルク・デマール(オランダ=クイックステップ)

(26)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分33秒
(28)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +1分33秒
(126)土井雪広(スキル・シマノ) +21分

<総合>
(1)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) 51時間14分59秒
(2)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4秒
(3)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +7秒
(4)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +9秒
(5)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +19秒
(6)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +36秒
(7)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +1分4秒
(8)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +1分27秒
(9)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +1分52秒
(10)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック) +1分53秒

(172)土井雪広(スキル・シマノ) +3時間4分52秒

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・第14S(3日、アストルガ〜ラ・ファラポーナ/ラゴス・デ・ソミエド=175.8km、頂上ゴール)

タラマエV ウィギンス首位守る

 ライン・タラマエ(24、エストニア=コフィディス)がブエルタ初登場となる、ラ・ファラポーナ頂上ゴールに先頭でたどり着き、グランツール初優勝を果たした。タイムは4時間39分1秒。2位にはフアンホセ・コボ(30=スペイン)3位にダビド・デラフエンテ(30=スペイン)が入り、ジェオックスTMC勢が占めた。

 マイヨロホ(総合1位)のブラッドリー・ウィギンス(31、英国=チームスカイ)はチームメートの3位クリス・フルーム(26、英国)らと45秒遅れでゴール、この日も首位を守った。2位だったビンチェンツォ・ニバリ(26、イタリア=リクイガス)は2分6秒遅れと大きくタイムを失い7位に後退、フルームが2位に浮上した。

 土井雪広(27、スキルシマノ)は20分23秒遅れの62位でゴール、総合では168位となった。

<ステージ>
(1)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) 4時間39分1秒
(2)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +25秒
(3)ダビド・デラフエンテ(スペイン=ジェオックスTMC) +29秒
(4)バウテル・プールス(オランダ=バカンソレイユ・DCM) +40秒
(5)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +45秒
(6)クリス・フルーム(英国=チームスカイ)
(7)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク)
(8)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC)
(9)ミケル・ニエベ(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +55秒
(10)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +1分

(62)土井雪広(スキル・シマノ) +20分23秒

<総合>
(1)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) 55時間54分45秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +7秒
(3)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +36秒
(4)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +55秒
(5)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +58秒
(6)フレドリック・ケシアコフ(スウェーデン=アスタナ) +1分23秒
(7)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +1分25秒
(8)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +1分37秒
(9)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +2分16秒
(10)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +2分24秒

(168)土井雪広(スキル・シマノ) +3時間24分30秒

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・第15S(4日、アビレス〜アングリル=142.2km、頂上ゴール)

コボが「魔の山」制しマイヨロホ獲得

 フアンホセ・コボ(30、スペイン=ジェオックスTMC)が4時間1分56秒でステージ優勝、この勝利でマイヨロホ(総合1位)も獲得した。コボは最大こう配23・5パーセントの「魔の山」アングリルを独走で登り切り、2位のバウテル・プールス(23、オランダ)3位のデニス・メンチョフ(33、ロシア=ジェオックスTMC)4位のクリス・フルーム(26、英国=チームスカイ)に48秒差をつける圧勝だった。

 前日まで首位だったブラッドリー・ウィギンス(31、英国=チームスカイ)は1分21秒遅れの5位となり、総合では46秒遅れの3位に後退。総合2位は20秒遅れでフルームとなっている。前年覇者のビンチェンツォ・ニバリ(26、イタリア=リクイガスキャノンデール)は2分37秒遅れの15位と、この日もタイムを失い、総合では3分27秒遅れの8位となった。

 土井雪広(27、チームスカイ)は18分57秒遅れの115位でゴール、総合は3時間42分52秒遅れの163位。

(写真=急坂を上る土井=共同)

<ステージ>
(1)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) 4時間1分56秒
(2)バウテル・プールス(オランダ=バカンソレイユ・DCM) +48秒
(3)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC)
(4)クリス・フルーム(英国=チームスカイ)
(5)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分21秒
(6)イゴール・アントン(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(7)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) +1分35秒
(8)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック)
(9)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク)
(10)セルゲイ・ラグティン(ウスベキスタン=バカンソレイユ・DCM)

(116)土井雪広(スキル・シマノ) +18分57秒

<総合>
(1)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) 59時間57分16秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +20秒
(3)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +46秒
(4)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +1分36秒
(5)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +2分37秒
(6)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +3分1秒
(7)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +3分6秒
(8)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分27秒
(9)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +3分58秒
(10)バウテル・プールス(オランダ=バカンソレイユ・DCM) +4分13秒

(166)土井雪広(スキル・シマノ) +3時間42分52秒

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・休息日(5日)
 
・第16S(6日、ビリャロマーナ・ラ・オルメダ〜アーロ=203.6km)

アエドがミス突き初ステージV

 2回目の休息日を終え、マイヨロホ(総合1位)獲得へ再スタートする第16Sは、フアンホセ・アエド(30、アルゼンチン=サクソバンク・サンガード)が制した。時間は4時間41分56秒。アエドは、アルゼンチン選手として初めてグランツールのステージ優勝を果たした。

 スプリント勝負となったゴール前で、先頭を引くレパード・トレックが直前のロータリーで右へ行くコースミス。2番手にいたダニエーレ・ベンナーティ(イタリア=レパード・トレック)、3番手のペーター・サガン(スロバキア=リクイガス・キャノンデール)は大きくスローダウンし、その隙を突いてアエドが2人の左手を抜け出し、そのまま逃げきった。

 2位は、ゴール直前でベンナーティをかわしたアレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ)、3位はベンナーティが入った。ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)は4秒遅れの14位。サガンは7秒遅れの44位。

 マイヨロホは、2秒遅れの10位でゴールしたフアンホセ・コボ(30、スペイン=ジェオックスTMC)が、同2位クリス・フルーム(英国=チームスカイ)との差を2秒開き、64時間39分14秒で守った。同3位は51秒遅れでブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)。

 土井雪広(スキル・シマノ)は55秒遅れの102位で、総合は3時間43分45秒遅れの164位。

(写真=第16Sを制したフアンホセ・アエド=AP)

<ステージ>
(1)フアンホセ・アエド(アルゼンチン=サクソバンク・サンガード) 4時間41分56秒
(2)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ) +0秒
(3)ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア=レパード・トレック)
(4)ビセンテ・レイネス(スペイン=オメガファーマ・ロット)
(5)リー・ハワード(オーストラリア=HTC・ハイロード) +2秒
(6)コーン・デコート(オランダ=スキル・シマノ)
(7)ロイド・モンドリー(フランス=AG2R)
(8)ニコラス・マエス(ベルギー=クイックステップ)
(9)クリストファー・サットン(オーストラリア=チームスカイ)
(10)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC)

(13)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +4秒
(22)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +7秒
(102)土井雪広(スキル・シマノ) +55秒

<総合>
(1)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC)  64時間39分14秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +22秒
(3)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +51秒
(4)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +1分41秒
(5)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +2分40秒
(6)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +3分6秒
(7)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +3分8秒
(8)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分49秒
(9)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +4分3秒
(10)バウテル・プールス(オランダ=バカンソレイユ・DCM) +4分18秒

(164)土井雪広(スキル・シマノ) +3時間43分45秒

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・第17S(7日、ファイスティーノV/オヨン〜ペーニャ・カバルガ=211km、頂上ゴール)

フルーム、コボとの激闘制し13秒差迫る

 クリス・フルーム(26、英国=チームスカイ)が、フアンホセ・コボ(30、スペイン=ジェオックスTMC)との激闘の末、今大会最後の山頂ゴールを4時間52分38秒のタイムで制しステージ初優勝を飾った。コボは1秒差で2位に入りマイヨロホ(総合1位)を守ったが、フルームがボーナスポイントを得て13秒差に迫り、4つのステージを残し総合優勝争いは2人の一騎打ちとなってきた。

 山頂ゴールとは思えない激しいスプリント勝負だった。山頂ゴールへ向かう最後の上り坂に差し掛かると、集団は一気にスピードアップ。ダニエル・マーチン(アイルランド=ガーミン・サーベロ)らのアタック合戦が続いたが、残り1キロを過ぎたところでフルームとコボのマイヨロホ(総合1位)を争う2人が先頭に飛び出した。フルームはダンシングでアタックをかけ一度は大きくリードしたが、コボが驚異的な粘りを見せゴール直前で抜き返された。だが、フルームは最後の左コーナーでインコースをついて再び先頭に立ち、そのまま逃げきった。

 ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)のアシストとしてこの大会をスタートしたフルームだが、総合優勝を狙える位置まで浮上してきた。「とにかく信じられない。僕の人生で1番ハードなステージだった。スペインのファンが力をつけてくれた」と喜び、残る2つの山岳ステージで逆転を狙う。  マイヨロホを守ったコボは「とても苦しかった。リードを失ったと思った時もあった。最後は追いつかないと思ったが、何とか力を振り絞ることができた。まだまだタフなステージが続くが、マドリードまでジャージーを守るために頑張る」と話した。

 ウィギンスは39秒遅れの12位で、総合は1分41秒遅れの3位。ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)は51秒遅れの15位で、総合は4分31秒遅れの7位となった。

 土井雪広(スキル・シマノ)は17分53秒遅れの89位で、総合は4時間1分49秒遅れの158位となった。

 このステージでファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック)、ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス)、モビスターのイグナタス・コノバロバス(リトアニア)ダビ・ロペス(スペイン)セルジオ・パルディラ(スペイン)がリタイアした。

(写真=第17Sを制したフルーム。右は2位のコボ=AP)

<ステージ>
(1)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) 4時間52分38秒
(2)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +1秒
(3)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +21秒
(4)ダニエル・マーチン(アイルランド=ガーミン・サーベロ) +24秒
(5)イゴール・アントン(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +27秒
(6)ミケル・ニエベ(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(7)マルツィオ・ブルセギン(イタリア=モビスター) +29秒
(8)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +31秒
(9)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC)
(10)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +35秒

(11)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +35秒
(12)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +39秒
(15)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +51秒
(89)土井雪広(スキル・シマノ) +17分53秒

<総合>
(1)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) 69時間31分41秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +13秒
(3)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分41秒
(4)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +2分5秒
(5)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +3分48秒
(6)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +4分13秒
(7)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4分31秒
(8)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +4分45秒
(9)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +5分20秒
(10)ミケル・ニエベ(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +5分33秒

(158)土井雪広(スキル・シマノ) +4時間1分49秒

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・第18S(8日、ソラレス〜ノハ=174.6km)

ガバッツィがV、上位変動なし

 フランチェスコ・ガバッツィ(27、イタリア=ランプレ)が、クリストフ・バンデワレ(26、ベルギー=クイックステップ)とのゴール前の一騎打ちを制し、4時間24分42秒のタイムでグランツール初のステージ優勝を飾った。

 残り30キロ付近から単独で逃げ続けたセルジオ・パウリーニョ(ポルトガル=ラジオシャック)が、残り3キロを切ったところで少人数の追走集団に吸収。カウンターアタックでバンデワレが抜け出し、ガバッツィが追走。残り1キロ手前でキセロウスキーがアタックしたが追いつけず、ゴール前は2人のスプリント勝負となり、バンデワールの後輪につけていたガバッツィが、フィニッシュライン直前であっさり先頭に立ちそのまま逃げきった。

 ガバッツィは「残り2キロでバンデワレがアタックした時、ついて行こうと思った。他の選手が疲れているのが分かったからね。いい動きだったし、完ぺきなスプリントで勝利をものにすることができた」と話した。

 マイヨロホ(総合1位)のフアンホセ・コボ(30、スペイン=ジェオックスTMC)2位クリス・フルーム(26、英国=チームスカイ)3位ブラッドリー・ウィギンス(31、英国=チームスカイ)らを含んだメーン集団は7分42秒遅れでゴール。総合上位陣に変動はなかった。

 コボは「間違いなくチームスカイはアタックをかけてくる。たぶん、明日だろうが、首位を守るために全力を尽くしたい」と話した。

 土井雪広(27=スキルシマノ)もメーン集団でゴールし105位、総合では4時間1分49秒差の150位となった。

(写真=バンデワレ(左)を下し、ステージ優勝したガバッツィ=AP)

<ステージ>
(1)フランチェスコ・ガバッツィ(イタリア=ランプレ) 4時間24分42秒
(2)クリストフ・バンデワレ(ベルギー=クイックステップ) +0秒
(3)アレクサンドル・ジェニエ(フランス=スキル・シマノ) +10秒
(4)ニコ・セイメンス(ベルギー=コフィディス)
(5)マッテーオ・モンタグーティ(イタリア=AG2R)
(6)ボロディミール・グストフ(ウクライナ=サクソバンク・サンガード)
(7)フアンホセ・オロス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(8)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)
(9)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=アスタナ)
(10)フランシス・デグレーフ(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +15秒

(16)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +7分42秒
(18)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +7分42秒
(20)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +7分42秒
(21)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +7分42秒
(26)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +7分42秒
(30)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +7分42秒
(105)土井雪広(スキル・シマノ) +7分42秒

<総合>
(1)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) 74時間4分5秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +13秒
(3)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分41秒
(4)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +2分5秒
(5)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +3分48秒
(6)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +4分13秒
(7)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4分31秒
(8)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +4分45秒
(9)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +5分20秒
(10)ミケル・ニエベ(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +5分33秒

(150)土井雪広(スキル・シマノ) +4時間1分49秒

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・第19S(9日、ノハ〜ビルバオ=158.5km)

アントンが地元バスクを制す!

 1978年以来33年ぶりにバスク州を通過するコースは、当地を本拠とし基本的にバスク人だけで構成されたチーム、エウスカルテル・エウスカウディのイゴール・アントン(28=スペイン)が独走を決め、3時間53分34秒でステージ優勝を果たした。

 アントンはこの日通過した、2級山岳ビベロ峠の麓にあるダルダカオの出身。4人の逃げグループから最後の上りで抜け出したアントンは、2位マルツィオ・ブルセギン(37、イタリア=モビスター)に41秒の差をつける独走で見事に地元ステージを制し、昨年のこの大会の第14ステージで骨折して総合1位のまま無念のリタイアとなった雪辱も果たした。3位は1分30秒遅れでドミクニ・ネルツ(22、ドイツ=リクイガス・キャノンデール)。

 アントンは「自分の家族と友人の目の前で勝てるなんて信じられない。そんなこと思ってもいなかったよ。ファンがいっぱい後押しをしてくれた」と話した。

 総合2位のクリス・フルーム(英国=チームスカイ)は集団から抜けだそうと試みたが、マイヨロホ(総合1位)のフアンホセ・コボ(30、スペイン=ジェオックスTMC)がしっかりとマークし、2人とも1分33秒遅れのメーン集団でゴール。総合争いに変動はなかった。コボは「最後の上りで(フルームが)アタックすると思っていた。でも調子は良かったし、反応できた」と話した。コボがこのまま逃げ切れるのか、勝負は残り2ステージとなった。

 土井雪広(27=チームスカイ)は19分12秒遅れの161位で、総合は4時間19分28秒遅れの150位。

(写真=地元バスクを走る第19ステージを独走で制したアントン=AP)

<ステージ>
(1)イゴール・アントン(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) 3時間53分34秒
(2)マルツィオ・ブルセギン(イタリア=モビスター) +41秒
(3)ドミクニ・ネルツ(ドイツ=リクイガス・キャノンデール) +1分30秒
(4)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック)
(5)クリスアンケル・ソレンセン(デンマーク=サクソバンク・サンガード) +1分31秒
(6)ダビド・デラフエンテ(スペイン=ジェオックスTMC) +1分33秒
(7) ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック)
(8)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(9)エロス・カペッキ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(10)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク)

(16)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +1分33秒
(17)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +1分33秒
(18)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分33秒
(161)土井雪広(スキル・シマノ) +19分12秒

<総合>
(1)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) 77時間59分12秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +13秒
(3)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分41秒
(4)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +2分3秒
(5)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +3分48秒
(6)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +4分13秒
(7)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4分31秒
(8)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +4分45秒
(9)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +5分20秒
(10)ミケル・ニエベ(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +5分33秒

(150)土井雪広(スキル・シマノ) +4時間19分28秒

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・第20S(10日、ビルバオ〜ビトリア=185km)

ベンナーティV 総合は最終S決着へ

 メーン集団がひとかたまりでゴールを目指す展開となり、ダニエーレ・ベンナーティ(30、イタリア=レパード・トレック)がゴールスプリントを制しステージ優勝を果たした。タイムは4時間39分20秒で、今大会初勝利となった。2位はエンリコ・ガスパロット(29、イタリア=アスタナ)3位はダミアーノ・カルーゾ(23、イタリア=リクイガス・キャノンデール)だった。

 マイヨロホ(総合1位)のフアンホセ・コボ(30、スペイン=ジェオックスTMC)は2位のクリス・フルーム(26、英国=チームスカイ)をマークしながらレースを進め、メーン集団の中、28位でゴールした。フルームも26位で13秒のタイム差は変わらず、11日の最終ステージを迎えることとなった。

 土井雪広(27、スキルシマノ)は10分23秒差の107位だった。

(写真=第20ステージを制したベンナーティ=AP)

<ステージ>
(1)ダニエーレ・ベンナーティ 4時間39分20秒
(2)エンリコ・ガスパロット(イタリア=アスタナ) +0秒
(3)ダミアーノ・カルーゾ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(4)セプ・バンマルク(ベルギー=ガーミン・サーベロ)
(5)コーン・デコート(オランダ=スキル・シマノ)
(6)マヌエーレ・モーリ(イタリア=ランプレ)
(7)ダビデ・マラカルネ(イタリア=クイックステップ)
(8)クリストフ・バンデワレ(ベルギー=クイックステップ)
(9)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク)
(10)エロス・カペッキ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)

(20)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +0秒
(26)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +0秒
(28)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC)
(107)土井雪広(スキル・シマノ) +10分23秒

<総合>
(1)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) 82時間38分32秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +13秒
(3)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分39秒
(4)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +2分3秒
(5)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +3分48秒
(6)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +4分13秒
(7)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4分31秒
(8)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +4分45秒
(9)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +5分20秒
(10)ミケル・ニエベ(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +5分33秒

(150)土井雪広(スキル・シマノ) +4時間29分51秒

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・第21S(11日、ハラマ・サーキット〜マドリード=95.6km)

コボがマイヨロホ守り切った!

 フアンホセ・コボ(30、スペイン=ジェオックスTMC)が、第15ステージの「魔の山」アングリルの山頂ゴールで獲得したマイヨロホ(総合1位)を守り切り、初のグランツール制覇を果たした。第20ステージを終えて、2位クリス・フルーム(26、英国=チームスカイ)とは13秒差。最終ステージでフルームが上位に入れば、ボーナスタイムによる逆転の可能性もあったが、ポイント賞を争う選手たちの思惑も交錯する中で、フルームは前に出ることはできなかった。結局フルームはメーン集団の中、19位に終わり、それを見るように同タイムの20位でゴールしたコボは、右手を挙げて優勝を喜んだ。

 ペーター・サガン(21、スロバキア=リクイガス・キャノンデール)がゴール前で、ダニエーレ・ベンナーティ(30、イタリア=レパード・トレック)アレサンドロ・ペタッキ(37、イタリア=ランプレ)をねじ伏せて今大会3勝目。タイムは2時間20分59秒、2位はペンナーティ、3位はペタッキだった。このステージで9位に入ったバウケ・モレマ(24、オランダ=ラボバンク)が、ポイント賞を獲得した。

(写真=総合優勝したコボ=AP)





土井が日本人初参戦完走果たす

 日本人初参戦となった土井雪広(27、スキルシマノ)は56秒差の147位でゴール、総合では4時間30分47秒遅れの150位で完走を果たした。第6ステージでロングエスケープを決めて見せ場を作り、第7ステージではメーン集団を引っ張り、チームメートのマルセル・キッテル(23、ドイツ=スキル・シマノ)の優勝に貢献した。レース後「(レースが終わり)ものすごい開放感。できるだけのことをしようと思っていたが、予想以上に走れた」と話した。

(写真=スタート前に、コボと写真に収まる土井=共同)

<ステージ>
(1)ペーター・サガン(スロバキア=リクイガス・キャノンデール) 2時間20分59秒
(2)ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア=レパード・トレック) +0秒
(3)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ)
(4)ジョン・デゲンコルプ(ドイツ=HTC・ハイロード)
(5)ニコラス・マエス(ベルギー=クイックステップ)
(6)ピム・リヒトハルト(オランダ=バカンソレイユ・DCM)
(7)クリストファー・サットン(オーストラリア=チームスカイ)
(8)コーン・デコート(オランダ=スキル・シマノ)
(9)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク)
(10)ビセンテ・レイネス(スペイン=オメガファーマ・ロット)

(11)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +0秒
(12)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +0秒
(17)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +0秒
(19)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +0秒
(20)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) +0秒
(107)土井雪広(スキル・シマノ) +10分23秒

<総合>
(1)フアンホセ・コボ(スペイン=ジェオックスTMC) 84時間59分31秒
(2)クリス・フルーム(英国=チームスカイ) +13秒
(3)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分39秒
(4)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +2分3秒
(5)デニス・メンチョフ(ロシア=ジェオックスTMC) +3分48秒
(6)マキシム・モンフォール(ベルギー=レパード・トレック) +4分13秒
(7)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4分31秒
(8)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +4分45秒
(9)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ) +5分20秒
(10)ミケル・ニエベ(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +5分33秒

(11)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +5分50秒
(12)クリスアンケル・ソレンセン(デンマーク=サクソバンク・サンガード) +7分4秒
(13)ダニエル・マーチン(アイルランド=ガーミン・サーベロ) +7分22秒
(14)マルツィオ・ブルセギン(イタリア=モビスター) +8分52秒
(15)セルゲイ・ラグティン(ウスベキスタン=バカンソレイユ・DCM) +8分57秒
(16)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R) +10分25秒
(17)バウテル・プールス(オランダ=バカンソレイユ・DCM) +11分42秒
(18)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=アスタナ) +13分27秒
(19)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ) +15分7秒
(20)カルロス・サストレ(スペイン=ジェオックスTMC) +20分8秒
(27)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ) +40分21秒
(33)イゴール・アントン(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +51分8秒
(150)土井雪広(スキル・シマノ) +4時間30分47秒

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