<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇初日◇9日(日本時間10日)◇米コロラド州コロラドスプリングズ

 2連覇を狙う高橋大輔(25=関大大学院)は、4回転ジャンプ失敗にも、手応えを感じる3位発進となった。11年世界選手権覇者のパトリック・チャン(カナダ)との世界選手権(3月、フランス)前哨戦と位置付けられた大会。決戦をにらんで果敢に大技に挑み、「先が見えてきている」と自信をみせた。首位はチャン。無良崇人(21=中京大)が自己ベストを大幅に更新して日本勢トップの2位。町田樹(21=関大)も自己ベストを更新して4位につけた。

 挑戦したことが高橋の収穫だった。冒頭の4回転ジャンプ。尻もちをついたが「自分の中では悪い失敗ではない。先が見えてきている。世界選手権のためにここでやることが重要だった」と表情は晴れた。昨年12月の全日本選手権SPで、05年世界選手権以来の4回転-3回転の連続ジャンプを決めた。その自信から標高約1800メートルの不慣れな高地でも、挑戦に迷いはなかった。チャンとは5・36点差。今季2戦2敗のライバルとの争いに「4回転を決められればいい」と逆転Vをにらんだ。