<米男子ゴルフ:全英オープン>◇最終日◇19日◇英・ターンベリー(7204ヤード、パー70)
プレーオフの末に優勝をさらったのは、連日の首位争いにはほとんど顔を出さなかった伏兵のスチュワート・シンク(米国)だった。50度目のメジャー大会挑戦で初制覇した長身の36歳は「トム・ワトソンは子供のころにテレビで見てあこがれた選手。その人と競うなんて超現実的な経験だった」と感慨に浸った。
大会を通じて好調だったパットでスコアをまとめ、通算2アンダーで競技を終了。上位が崩れてプレーオフになり、結果的に最終ラウンドの18番で決めた4・5メートルのバーディーパットが運命を変えた。その約2時間後に「12度目の全英オープンで待ち望んだタイトルを手にできた」とスピーチした。
ゴルフ好きの両親がラウンドする間、練習場で待たされてクラブを握った。ジョージア工科大時代にリサ夫人と結婚し、長男も誕生。苦労をともにした家族の目の前で輝く優勝杯を持ち上げた。
米ツアーでこれまで5勝を挙げ、メジャー大会でも過去3度の3位がある実力者だが、これまでスター選手の引き立て役だった。「自分を疑ったこともあるが、これで前へ進める。新しいチャプター(章)の始まりだ」と飛躍を誓った。

