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6月6日からシンクロジャパンオープン2014

お知らせ

シンクロファンの皆様へ

 シンクロ ジャパンオープン2014の模様は、下記の日本水泳連盟公式チャンネルで視聴できます。 マーメイドジャパンをはじめ、世界の人魚たちの美しい演技をお楽しみください。

http://www.ustream.tv/channel/japanswim-tv

 なお、6月8日のデュエットフリールーティン決勝は、午後3時5分から、NHK総合テレビをご覧ください。
大会事務局

雪辱に燃える日本のエース乾友紀子(左)と、新コンビの三井梨紗子
雪辱に燃える日本のエース乾友紀子(左)と、新コンビの三井梨紗子

 シンクロナイズドスイミングの日本代表・マーメイドジャパンが6月、新たなスタートを切る。「ジャパンオープン2014兼第90回日本選手権」(6~8日、兵庫・尼崎スポーツの森メーンプール)で、昨年のバルセロナ世界水泳デュエット上位国を迎え撃つ。20年東京五輪でのメダル復活が至上命題の日本。16年のリオデジャネイロ五輪を見据えた新演技で、世界の表彰台をグッと近づけたい。

エースは乾・三井組

 本大会注目のデュエットは、日本のエース乾友紀子(23=井村シンクロクラブ)が、三井梨紗子(20=東京シンクロクラブ)との新コンビで、世界にアピールする場となる。12年ロンドン五輪は小林千紗(井村シンクロクラブ)と、13年バルセロナ世界水泳は足立夢実(東京シンクロクラブ)と組んで出場したが、いずれも5位。納得のいかない結果に終わった。それだけに再スタートへの思いは誰にも負けない。

 「悔しさは自分の気持ちの中で年々大きくなっている。今年こそリベンジしたい」。そのためにはどうしたら良いか。乾は「単純に自分のレベルを上げていく必要がある。去年は未熟な部分が多かった。同調性、技術を高めることが、10点満点に近づく道」と自覚している。

 10月2~5日のFINAワールドカップ(カナダ・ケベックシティ)では「去年(他国に)負けている部分を引きずると、そこから抜け出せない。今年は全然違うというところを見せたい」という。そして、その前のアジア競技大会(9月20~23日、韓国・仁川)では、ライバル中国の打倒を期す。乾169センチ、三井168センチという大型コンビで、身長差もない。「自分たちがより大きく見えるよう、ダイナミックな演技がしたい」と、新しい曲でのフリーでは角度と難易度のアピールを狙う。

 「ナショナルチームに入ってから悔しい思いばかりで、このまま終わりたくない。自分の代で日本のシンクロをもう一度盛り上げたい」。乾は2年後に迫ったリオデジャネイロ五輪でのメダル獲得を誓った。

三井 一発かける

乾友紀子(左)と三井梨紗子。ほぼ同身長の大型コンビでジャパンオープン優勝を狙う
乾友紀子(左)と三井梨紗子。ほぼ同身長の大型コンビでジャパンオープン優勝を狙う

 日大在学中の三井はジュニア時代から注目されてきたが、日本のトップデュエットとして世界に挑むのは今回が初。だから、あえて自分を追い込んでいる。「日本代表チームに初めて入った時は一番年下で、付いていくのが精いっぱいだった。その自分が(乾に続く)日本の2番で代表デュエットを泳ぐ。今まで以上に自分に厳しくしないとダメ。その覚悟を持ってやる。でも乗り越えられたら、良いことがあると思う」と前向きに話す。

 オリンピック選手になりたくてシンクロを始めたわけではない。「目の前の目標を追いかけていたら、日本代表に選ばれ、そこで五輪を意識した」。ロンドンで表彰台に届かず、悔しかった。すると「リオで必ずメダルを取りたいという思いが強くなった」。

 課題は体力面。競泳練習が苦手で、長く泳いだ時に最後の1本が動かなくなる弱さを克服したい。そのため「きつい練習をこなし、心拍数を上げている」。乳酸をためず、筋肉のエネルギーとして使うべく「無理矢理でも体を動かし、リカバリーできるように努力している」。

 代表デュエットとなった今、1日たりとも無駄にできない。レベルが前日に戻らないため、三井はその日言われたことはひとつでもできるようにして、次に臨んでいる。「苦しい練習を乗り越え、一発にかける。その思いを感じ取ってもらえる演技を見せたい」。見る人々の心に響く、しびれるような演技を期待せずにはいられない。

リザーブは計盛

 大体大で学ぶ計盛光(かずもり・ひかる、19=サンケイ・エス・ティ)が、158センチの小さな体に闘志をたぎらせている。代表デュエット補欠で、チームの一員。乾・三井のケガに備えた練習をしながら、チームのレギュラー入りのため、努力を欠かさない。「体は小さいが、それをカバーできるよう、水面から高く上がり、水中では大きく見せる泳ぎをしている」。

新生日本代表マーメイドジャパン
新生日本代表マーメイドジャパン

 20年東京五輪が大きなモチベーションだ。「生きているうちに自分の国でオリンピックは無いと思っていた」という計盛。開催決定により、五輪でのメダル獲得が確かな目標になった。チャンスは16年リオからの2回。「選手として輝ける状態にならなければならない」と意識している。

 「とにかく頑張れば良かった」ジュニア時代。12年世界ジュニア選手権(ギリシャ)のソロ、デュエット、チームで3つの銀メダルを獲得した。しかし、その輝かしい経歴も、今は関係ない。チームの中で「どうしたら短い足と腕を皆と同じように見せられるか」と考え続けている。「見る人がいい気分になるようなすてきな演技がしたい」。そう言って、計盛は目を輝かせた。

代表・補欠決定

 2月11日の日本代表最終選考会、同15日の日本水連選手選考委員会で代表派遣選手、同国内補欠が次のように決まった。

エース乾友紀子(前列中央)を中心に世界でのランクアップを目指す新生日本代表マーメイドジャパン
エース乾友紀子(前列中央)を中心に世界でのランクアップを目指す新生日本代表マーメイドジャパン

〈選手〉
中村麻衣(25=井村)
箱山愛香(22=調布)
吉田胡桃(22=井村)
芳賀千里(21=調布)
荒井美帆(25=東京)
糸山真与(22=調布)
中牧佳南(21=井村)
宮崎夏実(20=東京)
〈補欠〉
丸茂圭衣(22=井村)
加島知葉(19=井村)
北浜美波(18=調布)
 ※所属の井村は井村シンクロクラブ、調布はアクラブ調布、東京は東京シンクロクラブ

今年もヤクルトが日本代表を支える

ヤクルト製品を飲む、左から計盛、乾、三井
ヤクルト製品を飲む、左から計盛、乾、三井

 今年もヤクルト本社がシンクロ日本代表を支える。オフィシャルパートナーの同社は、生きたまま腸に到達し、良い菌を増やして悪い菌を減らす乳酸菌シロタ株の入った各飲料を提供。代表選手はそれらを飲んで、日々の体調管理に努めている。エース乾はジョアを手に取り、「ヤクルト製品はおいしい上に、体調が良くなるのでありがたい」と話す。6月のジャパンオープンなどの国際試合に向け、力強い味方だ。

【大会日程】

6月6日(金)ソロ・デュエット・チーム各第1日
6月7日(土)ソロ・デュエット各第2日、フリーコンビネーション決勝
6月8日(日)チーム・ソロ・デュエット各決勝

【大会概要】

◆大会名称
SYNCHRO JAPAN OPEN2014
第90回日本選手権水泳競技大会 シンクロナイズドスイミング競技
◆日時
6月6日~8日
◆会場
兵庫・尼崎スポーツの森
(兵庫県尼崎市扇町43)
◆出場予定国
カナダ、スイス、スロバキア、オーストリア、カザフスタン、ウズベキスタン、シンガポール、ブルネイ、日本
◆料金
3日間通し指定席8000円=完売、ブロック指定SS3000円、同S2000円、自由席1500円
◆前売り所
チケットぴあ 電話0570-02-9999(4月14日発売=一部先行あり)
◆テレビ放送
6月8日午後3時からNHKで放送予定
◆問い合わせ
日刊スポーツ新聞社内大会事務局 電話03-3547-0900
◆関係団体
主催 日本水泳連盟
主管 兵庫県水泳連盟
後援 兵庫県、尼崎市、日刊スポーツ新聞社、上月財団ほか
特別協賛 ヤクルト本社
協賛 コーセー、セイコーホールディングス、ミズノ、日本航空、日本製粉、ヤマハ発動機、レオパレス21、バカラ パシフィック
協力 スポーツアカデミー、鈴乃屋、スミフル








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