バレーボール界の「サラブレッド」大竹里歩(東京・下北沢成徳3年)がインターハイ初制覇に挑む。父秀之氏は全日本のセンターとして活躍。英才教育で順調に成長してきたが、昨年のインターハイは優勝した古川学園(宮城)に2回戦敗退。その悔しさを胸に“リベンジの夏”を誓った。

 エース兼キャプテン。向上心と責任感ゆえに、練習中は嫌われ役として怒声をあげることもあった。「去年までは、エースという立場を重くとらえすぎて周りが見えていなかった」。自分で決めなければという気持ちが強すぎ、相手の徹底マークにはまっていく課題や好不調の波もあった。主将となった今年は、チーム全体に気を配る余裕が生まれた。試合中は1人1人に声をかけ、「インターハイの目標は優勝。どこも強いけど、チームが苦しいときに決めてこそエース」と言葉に力を込めた。

 ◆大竹里歩(おおたけ・りほ)1993年(平5)12月23日、岐阜県生まれの17歳。東京・淑徳SC中出身。全日本ユース代表。父秀之氏は、全日本で208センチの長身センターとしてバルセロナ五輪など出場。家族は両親、弟。最高到達点306センチ。身長183センチ、足のサイズ28センチ。