<高校総体:バレーボール女子・下北沢成徳2-0高松商>◇29日◇青森県立八戸工業高等学校体育館◇予選グループ戦

 悲願のインターハイ初優勝に挑む下北沢成徳(東京)が順当に決勝トーナメント進出を決めた。高松商(香川)に快勝。世界ジュニア日本代表候補の大竹里歩(3年)がエースとして要所でスパイクを決め、チームを引っ張った。

 序盤で先行を許す嫌なムードを、大竹が断ち切った。183センチの長身を生かしたスパイクを連続で決めて逆転。初戦で動きが硬かった仲間の緊張をほぐし、流れを引き寄せた。第2セットは25-9とチームは本来の強さを見せつけた。

 元全日本で208センチの大型センターとして「アジアの壁」と呼ばれ、92年バルセロナ五輪にも出場した秀之氏(44)を父に持つ。チームでは1年時からレギュラーとして全国の舞台を経験してきた。昨年は2回戦敗退と悔しい思いをしただけに「最後のインターハイなので優勝したい」と頂点を見据えた。