<F1:ベルギーGP>◇7日◇決勝◇スパフランコルシャン・サーキット◇1周7・004キロ×44周

 1位で入線したマクラーレンのルイス・ハミルトン(23)が、25秒の罰則を受け3位に降着した。レース終盤、優勝争いを繰り広げていたライコネン(フェラーリ)との競り合いで、不正な進路を取ったとして、レース後に審議対象になっていた。この処分により、2位で入ったマッサ(フェラーリ)が繰り上がりで優勝し、今季5勝目。またトヨタのグロックも、黄旗無視走行の罰則で8位から9位へと降着になった。ウィリアムズ中嶋一貴は14位で完走した。

 雨の影響でドタバタになったレースは、意外な形で決着した。雨が降り始めた43周目、ハミルトンがライコネンとの競り合いを制し、トップでゴール。しかし、抜きつ抜かれつのバトルの中で違反行為があったとして、優勝が取り消された。審議前の会見では「とにかく雨、雨と祈っていた。雨でも操縦できる自信はあったから」と、恵みの雨を強調。しかし、まさかのどんでん返しで失意に暮れていた。