日本人初のF1フル参戦ドライバー中嶋悟氏(55)も、ホンダ撤退に驚きと失望を隠せなかった。「自分としては、まことに残念の一言。ホンダがF1からいなくなるのは寂しいね」。80~90年代にホンダとF1を戦い、日本に一大ブームをもたらした立役者。現在もナカジマレーシング監督として、国内レースでホンダのエンジン供給を受けており、良好な関係は続いている。それでも、今回の撤退の話は寝耳に水だった。中嶋氏にとって08年は、長男一貴(かずき)がF1フル参戦デビューした記念すべき年。その最後に舞い込んだ残念な知らせに、言葉少なだった。