今年のF1の年間王者を、従来のポイント数から優勝回数で決める17日の国際自動車連盟(FIA)の決定に対し、日本から唯一の参戦となるトヨタは18日、冷静な対応をみせた。「ルール通り戦っていくだけ。ウチはまず、初勝利が目標」とコメントした。

 昨年は年間王者のルイス・ハミルトン(24=マクラーレン)が5勝、2位のフェリペ・マッサ(27=フェラーリ)は6勝を挙げた。年間王者と最多勝利者の逆転は、80年代は5度もあったが、89年の王者プロスト(4勝)とセナ(6勝)以来、昨年まで18年間なかった。

 マッサは「私よりルイスの方が多くのポイントを挙げたのだから、彼は王者にふさわしい。何が負けで、何が勝ちか私は知っている」とスポーツマンらしく潔く負けを認めている。今回の変更の背景には、マッサへの世間の同情もあったとみられる。