ブリヂストンは2日、F1シリーズへのタイヤ供給を来年の契約満了をもって終了すると発表した。97年からF1にタイヤ供給を始め、今年までに156勝。07年からは、唯一の供給メーカーになっていた。世界的な不況の中、昨秋に参戦を中止したホンダに続く、日本企業のF1からの撤退となる。

 ブリヂストン広報部では「世界的に知名度を上げるなど当初の目的を達成したことによる撤退」と強調した。同社の今季の業績予想では、昨季から売り上げで約6244億円減と厳しい状況。消費者ニーズもスピードなどより、燃費を改善するタイヤなどに変化しており、年間60億円以上の参戦コストは軽くはなかった。

 F1は今後、入札などで11年以降の供給メーカーを決める。