F1日本GPが行われた三重・鈴鹿サーキットに“カムイ・カーブ”が誕生する可能性が浮上した。コースを運営するモビリティランド社の関係者が11日、明かした。名称変更の対象は、10日の日本GP決勝でザウバーの小林可夢偉(24)が数々の追い抜きでファンを沸かせたヘアピンカーブ。ヘアピンでの追い抜きは異例で、小林の走りは強烈な印象を残した。関係者は「鈴鹿の『デグナーカーブ』は完成直後の62年のバイクの日本選手権で名ライダーのE・デグナーが転倒し、ファンの間で定着した。同じことが起きれば、名称に使うこともあります」と話した。また、来年の日本GPでは同カーブ付近の1000席の仮設スタンドを増やす計画もあるという。

 小林はこの日、同サーキットで行われたファンイベントに参加。日本のF1人気を復活させるべく行動しており「来年もよろしくお願いします」と呼びかけ、5000人の観衆から大「カムイ」コールを受けた。