<米インディカーシリーズ:インディジャパン>◇第15戦◇決勝◇18日◇栃木・ツインリンクもてぎ

 KVの佐藤琢磨(34)の最後のインディジャパンは不完全燃焼に終わった。11番手スタートから10位でゴール。残り2周で7位だったが、同僚のEJビソ(ベネズエラ)と接触して後退し、狙っていた追い抜きも見せられず、悔いを残した。

 佐藤には悔しさしか残らなかった。「完全燃焼できませんでした」。マシンはスピード不足に苦しみ、ファンに見せたかった追い抜きシーンをつくれなかった。ラスト2周では同僚に進路をふさがれ接触し、母国レースで日本人最高の6位のチャンスを逃した。日本で最後のインディカーレースで、米国レースの魅力を存分に伝えて恩返しするはずだった。「もう1度、インディジャパンを走りたい」は社交辞令抜きの本音だ。

 契約交渉はまだだが、来年も継続参戦を希望する。世界経済危機の中で難しいことは理解するが「何年後か分からないが、復活してほしい。コースもロードとオーバルを組み合わせれば魅力的になる」と自身の案を示し、日本でのレース再開に願いを込めた。【来田岳彦】