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史上最大男女レスラー180人が合同トレ

記念撮影に納まる、前列左2人目から高谷、吉田、登坂(撮影・柴田隆二)
記念撮影に納まる、前列左2人目から高谷、吉田、登坂(撮影・柴田隆二)

 20年東京五輪へ、男女レスラー180人が大集結! レスリング日本代表が19日、都内で男女合同合宿を公開した。3月の女子W杯(ロシア)代表から20年ターゲット選手の高校生まで、過去最多の180人が一緒に汗を流した。多くの世界女王を育てた栄和人強化委員長(54)は、男子の強化にも本格的に乗り出すことを宣言。16年リオデジャネイロ五輪の金メダル6個、20年東京の同10個の獲得を目指してスタートを切った。

 東京・北区のナショナルトレセン、マット6面の巨大なレスリング場は人いきれでむせかえった。女子日本代表に男子のフリー、グレコローマン両スタイル日本代表の合同練習は、日程が重なった昨年5月以来。学生、高校選抜まで加わるのは初めてだ。コーチ陣を合わせると、マットの上には200人を超す男女。レスリング史上最大の合同練習は約2時間半続いた。

 昨年4月に女子専任から男女を統合した強化委員長に就いた栄氏は、あえて1年間、男子の現場に口を出さなかったという。「ここまで見て、男子は練習が甘い。もっと女子の厳しさを学んでほしい」と合同練習を企画。女子合宿最終日で男子初日のこの日、メディアに公開してトレーニングの活性化を狙った。

 男子74キロ級世界2位のエース高谷は「女子はレベルが高いし、雰囲気もよくて刺激になる」と2時間半も動き回る「ノンストップトレ」に驚いた。同66キロ級で高校4冠に輝いたホープ藤波も「注目度も女子は男子と比べものにならない」。リオで五輪4連覇を狙う女子53キロ級の吉田は「男子の練習は参考になる、見られることで頑張れる」と話した。

 全体練習前には栄委員長が「リオと東京へ、ここがスタート」とあいさつ。日本オリンピック委員会(JOC)リオ対策プロジェクト長でもある高田裕司専務理事も、JOCを代表して激励した。栄委員長は、リオ五輪の目標を「女子は金4でメダル6個、男子は各スタイルで金1メダル3個」とぶち上げた。これまでは別々に練習してきたが、今後は「男女共闘」で金メダルを目指す。【荻島弘一】

 [2015年2月20日9時7分 紙面から]









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