男子テニスで世界5位の錦織圭(25=日清食品)が、日本男女を通じて最高の世界3位に挑む。メキシコオープン(23日開幕)に第1シードで出場予定。優勝し、異なった大会に出場する3位のマリー(英国)、4位のナダル(スペイン)がともに準優勝以下なら、3月2日発表の最新世界ランクで3位が確定する。

 73年に現行の世界ランクができて以来、日本男女を通じてシングルス最高位は、クルム伊達が95年11月に記録した4位だ。男子は、女子の3倍も層が厚いと言われるので、単純比較はできないが、3位になれば数字では上回る。72年以前には、識者が選んだ年末世界ランクで、33年に佐藤次郎(故人)が3位になったことがある。

 錦織が3位になるには優勝が必須だ。準優勝ではナダルを上回れないため、4位が最高となる。過去に第1シードで出場したツアー3大会は、すべて優勝で12勝0敗と負けなし。無敗記録を維持すれば、ついにトップ3入りも見えてくる。錦織はすでにメキシコ入り。「とてもいい感じ」とツイッターでつぶやいた。