ラグビー日本選手権はきょう28日、東京・秩父宮ラグビー場で決勝が行われる。ヤマハ発動機は就任4年目の清宮克幸監督(47)のもと、初優勝を狙う。正確なキックで得点源の日本代表FB五郎丸歩(28)と、高い守備力でチームを支える主将のフランカー三村雄飛丸(ゆうひまる=26)の「丸丸コンビ」が核となり、悲願へあと1勝を積み上げる。

 正確で飛距離が長いキックでスタンドを沸かせる五郎丸が、ヤマハのけん引役となる。チームはFW戦にこだわったトップリーグ(TL)から攻撃スタイルを変え、日本選手権から五郎丸のキックを解禁。22日の準決勝ではペナルティーゴール3本をすべて決めた。五郎丸は「決勝も狙えるところは狙う」と頼もしい。

 一方、派手さはないが、低いタックルを繰り返して相手の前進を許さないのが雄飛丸だ。「五郎丸が目立つので、よく雄飛丸を名字と間違われる」と苦笑いの主将は、TL2次ステージ最終戦で73回もタックルに入った。「目立たないけど、何回も当たっててすぐ起き上がるのが自分のプレー」と、サントリー戦も縁の下の力持ちに徹する。

 チームは27日、静岡県内のグラウンドで1時間ほど練習し、都内のホテルへと移動した。丸丸コンビが躍動すれば、初優勝も二重丸だ!