F1復帰戦となる開幕戦のオーストラリアGPを前に、ホンダの新井康久F1総責任者が12日、現地メルボルン入り。開幕前テストでの苦労と、開幕戦への自信をのぞかせた。

 新井氏は「(マシンのトラブル等で)思うようにテストができなかったのも事実ですが、テストで出た課題はつぶしてここにやってきました。さくら(栃木県さくら市の本田技術研究所)で確認もしてきましたし、(実戦で)壊れるとは思っていません。初戦でレースを走り切れないという事態は避けたいですしね」と話した。

 新井氏は「信頼性を確保するために性能を犠牲にしたのではないか」という疑問に対しては、はっきりと否定。その上で「我々としても、まだやり切っていないという思いでいます。データの煮詰めなど、もっとアグレッシブにやりたい。開幕戦のフリー走行もそうですし、開幕からの数戦で段階を踏んで戦闘力を上げていきたいと思っています」と説明した。

 オーストラリアGPは14日に予選、15日に決勝が行われる。