日本代表の北海道銀行が、14年ソチ五輪金メダルのカナダに5-8で敗れ、1次リーグ敗退が決まった。この時点で、すでに7勝以上しているチームが4チーム以上あり、上位4チームによるプレーオフ進出が不可能となった。最終戦のドイツ戦は、10-5で勝利し、通算6勝5敗で6位で大会を終えた。

 1試合目のカナダ戦。第2、3エンド(E)で連続で2失点するなど試合巧者の女王チームに序盤から重圧をかけられた。3-5で迎えた第7Eでは、スキップ小笠原歩(36)の1、2投がともにミスショットとなり、有利な後攻だったがさらに2点を奪われるなどし、結局、第10Eの途中でギブアップした。小笠原は「チャンスで決め切れなかった。大舞台をもっと経験していかなくてはいけない」と振り返った。

 2試合目のドイツ戦は、第1Eで3点を取ると優位に試合を進めた。第7Eでは好ショットを連発し、相手にプレッシャーをかけ大量4点。第8Eで2点を取られたが、第9Eで日本が1点を取ったところでドイツがギブアップした。

 全試合を終えた小笠原は「しっかり権利を取って世界選手権に出続けることで強くなれる。この大会を経験できたことは大きな収穫だった」と手ごたえを話した。

 リードの近江谷杏菜(25)は「経験を生かしてみんなで一丸になって取り組んでいきたい」。セカンドの小野寺佳歩(23)は「ソチ五輪の時は勝ちを経験できなかったので、この舞台で味わえてうれしかった」。サードの吉村紗也香(23)は「ミスなどはあったが、自分の今の力は出し切れた」と振り返った。