2012年ロンドン五輪のアーチェリー女子団体で銅メダル獲得に貢献した早川漣(27=長崎国際大職)が現役を引退していたことが26日、分かった。

 五輪前から抱えていた右肩痛が悪化し「真剣にやる体力がない。中途半端にはやりたくない」と理由を語った。昨年10月の長崎国体が最後の試合となった。

 競技が盛んな韓国出身の早川は07年に来日して日体大に入り、09年に日本国籍を取得。昨秋の仁川アジア大会でも団体銅メダルを獲得した。「日本でアーチェリーの認知度を高めることが役割だと思ってやってきた。自分ができるベストは尽くせたので、心残りはない」と話した。

 15年度は長崎県の職員として大学の選手の指導や普及活動に携わる。その後は未定だが「アーチェリーに関わっていきたい」としている。姉の浪さんも日本代表として08年北京五輪に出場した。