国際スキー連盟(FIS)が2018年平昌冬季五輪の新種目として、ジャンプ混合団体など複数種目を国際オリンピック委員会(IOC)に正式に提案したことが1日、関係者への取材で分かった。昨年2月のソチ五輪で初めて行われたジャンプ女子の成功を受けたもの。早ければ6月のIOC理事会で審議される。

 ジャンプ混合団体は今年の世界選手権でも実施され、高梨沙羅(クラレ)葛西紀明(土屋ホーム)らで臨んだ日本が銅メダルを獲得した。FISはアルペンの混合団体、複合の団体スプリント、スノーボードクロスの団体、1回の大きなジャンプで技を競うフリースタイルスキーとスノーボードのビッグエア、ジャンプの着地と同様の姿勢でターンする「テレマークスキー」のパラレルスプリントなども提案した。

 IOCはソチ五輪で新たに12種目を採用し、7競技で98種目が実施された。飽和状態の夏季大会に比べ、冬季大会は日程に余裕もある。FISのカスパー会長は「五輪改革でIOCは混合種目を歓迎している。若者やテレビ視聴者を意識したビッグエアなどの新種目も有力だ」との見解を示した。