東京五輪パラリンピックの大会組織委員会は27日、都内で追加種目検討会議を開き、9月の競技決定までの手続きを決めた。まず20年五輪での実施を求める競技から応募を募る。対象はIOCの承認団体で、応募要項に基づいて国際競技団体(IF)から申請を受け付ける。IOC承認のIFは五輪非実施競技で約30団体。これまで立候補を表明している10競技はすべて含まれ、他に相撲やチェスなども承認されている。

 応募団体は、6月にIOC理事会で決まる追加競技に対する評価基準をもとに絞り込まれる。IFとのヒアリングを経て、9月に追加候補となる競技がIOCに提案される。武藤敏郎事務総長は「大切なのは透明な手続きと公平な取り扱い」と強調。これまでアピール合戦を繰り広げてきた20年東京五輪入りレースは、公募によって再スタートを切る。