女子ダブルス2回戦で、中学3年生ペアの伊藤美誠(14=スターツ)平野美宇(15=エリートアカデミー)組は、2回戦でリー・ジエ(オランダ)リー・チェン(ポーランド)組に大接戦の末、3-4で敗れた。

 第1ゲーム開始直後から7連続失点と、硬さと相手カットマンペアの巧みな技術から、本来のプレーが影を潜めた。このゲームは落とすことになるが、0-7から逆に7連続得点で追いつくなど、次第に球筋にも慣れていった。

 流れが大きく変わったのは、ゲームカウント1-3の第5ゲーム、8-9と1点ビハインドの場面。失点すればマッチポイントを迎える厳しい局面で、伊藤は迷わず振り抜き、フォアハンドからの強打を決めた。この1球に驚いた相手ペアは消極的になり、そこからミスを連発。結局、中学3年生ペアが第5ゲームを11-9と逆転で制すると、第6ゲームは開始から10連続得点と圧倒した。

 最終第7ゲームは一進一退の攻防が繰り広げられたが、最後は伊藤のバックハンドからの返球がオーバーとなり、9-11と競り負けた。試合後、2人は目を真っ赤にして悔しがった。

 2人は「悔しい」と口をそろえ、何度も唇をかんだ。それでも今後の目標をたずねられ、伊藤が「次は五輪にも出場したいし、この大会もまだ(2人とも)シングルスが残っている。シングルスに向けて頑張りたい」と代弁し、すぐに前を向いていた。