バスケットボールNBLのレギュラーシーズン最終節、3日に船橋アリーナで行われた千葉ジェッツ-つくばロボッツの対戦は、千葉としては過去最高となる4762人の観客で埋まった。会場は立ち見が出るほどの大盛況で、選手の1プレー、1シュートごとに大きな歓声が起きた。

 ちょうどこの日の試合前、千葉は来年10月に発足予定の新リーグの参加基準であるホームアリーナを確保するため、船橋アリーナがある船橋市とホームタウン調印式を行った。折しも、新リーグの1部の参加基準として求められているのが、収容人数5000人の本拠地。8割の試合をそのホームで行い、地元密着することが狙いだ。

 この日来訪した、日本バスケットボール協会の改革を主導するタスクフォースの川淵三郎チェアマン(78)は「いままでみた会場で立ち見が出ていたのは初めて」と満員の会場の雰囲気にうれしい驚きの声を上げた。千葉の島田代表が「チェアマンが求められている5000人はこういう景色です」と誇らしげに返すと、「今後は8000人を(行政に)お願いできるように、是非頑張ってください」とハッパをかけた。

 新リーグのホームアリーナの基準に関しては当初、行政などからの協力が難しいとの声があがったが、千葉のように互いに協力関係を築き、チームも町も発展していくような好例もある。川淵氏は「不可能なわけではない。町の盛り上がりにつなげてほしい」と望んだ。

 試合は千葉がつくばを82-57で下した。プレーオフに進み、1回戦では日立東京と8日から対戦する。