フィギュアスケート元世界女王の浅田真央(24=中京大出)が18日、都内で開いたアイスショー「THE ICE」の会見で、現役続行を目指す意向を明らかにした。「1年間休養してきましたけど、自然と試合が恋しくなり、試合で良い演技ができたときの達成感をまた感じたいと思い始めたのもひとつの理由です。いまは試合に出場できる状態までもっていくために毎日練習をしています」と述べた。

 現時点ではあくまで、「去年の世界選手権までのレベルには最低もっていかないと試合に出られないので、そこに持っていくことが目標」という状況。優勝した14年の世界選手権ではショートプログラム(SP)で世界歴代最高点の78・66点、フリーも合わせた合計でも自己記録の216・69点を記録している。「最低持っていく」レベルは、いまの現役選手を見渡しても非常に高い水準になる。

 そのため、復帰戦は容易には決められない。10月から始まるシーズン前半戦のグランプリ(GP)シリーズに出場するためには、日本連盟に対して5月下旬までに意思回答をする必要がある。そのため、技術レベルなどを戻している現状をみれば、不参加の可能性が高い。

 技術レベルが伴い試合に出る、その決断をしたときが「現役続行を目指す」ではなく、「現役続行」を決めることになる。