日本が英国を56-49で下し、予選リーグ1位で準決勝進出を決めた。

 “千葉市役所の星”である、今井友明(33)の攻めの守備が勝利を導いた。世界ランキング4位の日本と5位英国との互角の勝負。序盤から今井の相手にスペースを与えない頭脳的な守備と、25得点をマークしたエース池崎大輔(38)の攻撃で主導権を握った。今井は「(世界ランキング)4位と5位の力の差を見せつけました。チーム内のコミュニケーションも図れていて、良い流れです。個人的にはミスもありましたが、相手を封じ込める守備が出来たと思います」と満足げに語った。

 今井は美浜区役所市民税課に勤務する市職員だ。13年に日本代表強化選手となり、アジア・オセアニアゾーン選手権に出場するなど国際的に活躍している。平日は業務後に走り込みを中心としたトレーニング、土日にクラブチームRIZEで実践練習をしている。

 10月末には、リオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を懸けた大会が千葉市で開催される。「家族や仲間も応援に駆けつけてくれますし、地元で国際大会ができることは大きな力になります。まずは、今大会を全勝優勝して、(世界ランキング)トップ3(オーストラリア、カナダ、米国)に入りたいです」。

 24日まで行われる同大会には日本と英国のほか、同ランキング6位のデンマーク、8位のニュージーランドの計4カ国が出場。準決勝で日本は、予選リーグ4位のニュージーランドと対戦する。