奈良くるみ(安藤証券)はオセアヌ・ドダン(フランス)に3-6、7-5、6-1で逆転勝ちし、2年連続で2回戦に進んだ。

 奈良が頭脳的なプレーで挽回した。「土壇場で持ちこたえた。頭と足腰を使ったテニスで去年より自分が成長している」と充実の笑みを浮かべた。

 第1セットは183センチの長身で18歳のドダンのパワーに押され「本当に強かった」と防戦一方。だが第2セットからストローク戦で高い軌道のボールを織り交ぜ、パワーを封じる作戦が奏功した。「粘り強く、ロングラリーに持っていけた」と形勢を逆転し、第3セットは6-1で圧倒した。

 「私らしい勝ち方。戦う気持ちを失わず、体力的にも最後にギアを上げられた。うれしい勝利」と自信を深めた様子だった。