第5シードの錦織圭(25=日清食品)が、シモーネ・ボレリ(イタリア)に6-3、6-7、6-2、3-6、6-3でフルセットの末に勝利を収め、4年連続で初戦を突破した。

 初戦を突破した錦織は疲れた表情に安堵(あんど)感をにじませた。

 -けがからの復帰戦で5セット戦った感触は

 「テニス自体は良かった。2セット目のタイブレークを取ればプレーにもっと余裕が出た。唯一、悔やまれる。1回戦にしてはタフな相手だった。ストローク、サーブともベストとは言えないが、最後にまた集中力を上げて勝てて良かった」

 -打ち急いだのは左脚の影響で試合を早く決めようとしたのか

 「脚というより、そういうプレーを心掛けている。前に入ってバックで素早いタイミングのショットが打てた。好感触をつかめた部分はある」

 -最終セットは

 「アップダウンもあった中で先にブレークし、しっかりリターンに集中できた。5セット目はサーブも良かった。第1サーブが入ってくると、より楽にキープできる。最終セットはほぼ完璧」

 -2回戦で当たるヒラルドの印象は

 「芝はそんなに得意とは思えないが、フラットな球を打ってくるのがうまい。バックもどんどん打ってくるのでディフェンスにも集中し、注意してやっていきたい」

 -けがの影響は

 「あっても言わないと思う。次の試合も大丈夫だと思う」