【ウィンブルドン=吉松忠弘】予選を勝ち上がり大会初出場となった世界174位の守屋宏紀(24=北日本物産)が初出場初勝利はならなかった。同9位で昨年全米覇者のチリッチ(クロアチア)に3-6、2-6、6-7の1時間52分でストレートで敗れた。

 4大大会3度目の本戦出場も、守屋の初勝利はならなかった。強豪チリッチの前に、第3セットはタイブレークと競ったが、パワーの差は歴然。身長198センチのチリッチに対し、守屋は172センチ。26センチの差は大きく、合計15本のサービスエースを食らいストレートで沈んだ。守屋は、まだ24歳で錦織世代だ。しかし、22歳のダニエル太郎、19歳の西岡良仁に世界ランキングで抜かれ、今年は低迷していた。初戦で敗れたが、ウィンブルドンの予選を突破するのは、本戦で1回勝つよりも難しいと言われる。この経験を武器に、今年後半の浮上にかける。